Weekly News

2006年7月20日


ニュージーランド、産業用ヘンプの規制を緩和
第22回NORML法律セミナー開催のご案内
リック・スティーブス、州の政治家全員にカナビスの非犯罪化を訴える



●ニュージーランド、産業用ヘンプの規制を緩和
2006年7月20日 - ニュージーランド・ウエリントン発

ニュージーラド保健省 の長官が発表したプレス・リリースによると、この8月1日から農作物の一環として産業用ヘンプの処理、栽培、流通に関する新しい規制システムが導入されることになった。

新しいシステムでは、個人や団体に産業用ヘンプ品種の栽培を認めるライセンスを発行し、研究用に他の品種の栽培も認めることになっている。ヘンプとして認められる品種は、カナビスの精神活性成分THCが0.5%以下の品種に限られる。

新システムの運営を任されている医薬品監視機関 メディセーフ のドレイク・フィツジェラルド代表は、「今度のシステムは・・・これまでは違法カナビスと区別されずに厳しく規制されてきたTHC含有量の低いヘンプを対象にしています」 と述べている。新しい規制システムでは2年間の試験運用を設けて、産業用ヘンプの農作物としての可能性や栽培のコントロールや規制が有効性を検証することになっている。

また、フィツジェラルド代表は、「新しいシステムでも、産業用ヘンプはこれまでと同様に規制薬物に区分されていますので、精神活性用として宣伝したり、未認可の人に販売したりすることは違法行為になります」 と強調している。新しいライセンス・システムでは対象はヘンプだけに限定されており、その他のカナビスについては、今後も1975年に制定された ドラッグ乱用防止法 が適用される。

産業用ヘンプは、食品からボディケア製品、建材、紙、線維などをはじめとするあらゆる日用品や、再生可能な代替エネルギー源としても利用することができる。現在では、30ヵ国以上で産業用ヘンプの栽培や加工が認められている。

Fore more information please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy analyst, at (202) 483-5500.

For additional information, visit http://www.legislation.govt.nz/ after August 1 to read about the new regulations.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6952


●第22回NORML法律セミナー開催のご案内
2006年7月20日 - アメリカ・ワシントンDC発

刑事弁護士を対象にした 
今年のNORML法律セミナー は、11月30日から12月2日の日程で、昨年と同様にフロリダ州最先端にあるキーウエスト・デューバル・ストリート根元のメキシコ湾に面した ピアハウス・リゾート&カリビアン・スパ で開催されます。ホテルのカリビアン・スパではボディ・マッサージ治療やアイランド美顔術のフルサービスも受けられます。ホテルではセミナー参加者用にディスカウントの部屋の用意しています。

セミナーでは、毎日午前中は経験豊かな著名な弁護士による連続法律レクチャーが行われます。午後は自由に島内の探索やビーチで友達や同僚との歓談で過ごしていただきます。セミナーのトピックは次のようになっています。

  • さらに悪化したDUID法 (ドラッグの影響下における運転)
  • 間違った有罪判決と政府の情報操作
  • 州憲法と抑圧法
  • 一段上を目指す新任弁護士のための実践Tips
  • 反テロリズムとドラッグ戦争
  • 連邦判決ガイド

  • セミナー参加料には、3日間のセミナー、毎朝のコンチネンタル・ブレックファースト、開催前夜のオープニング・レセプションの費用が含まれます。最終日(土曜)の夜に行われるNORML支援夕食会はオプション・イベントですが、どなた様も是非ご参加ください。

    For more details on the NORML Legal Committee's annual Key West Criminal Defense Legal Seminar visit the front page of http://www.norml.org or call 202-483-5500.

    Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6953


    ●リック・スティーブス、州の政治家全員にカナビスの非犯罪化を訴える
    2006年7月20日 - アメリカ・ワシントン州エドモンド発

    ベストセラー作家でトラベル・ショーのホストとしても知られる 
    リック・スティーブスNORML評議委員 は、地元のワシントンの州および連邦議員全員に対して書簡を送り、直ちに州と連邦法を変更して、カナビスの所持と信用ある大人のカナビス使用を非犯罪化するように求めた。

    スティーブス氏は、最近、シアトルとベーンブリッジ島で開催されたNORMLの公開討論会に出席したが、シアトル地区で メディアに大きく取り上げられ、彼のもとには前向きな意見や激励が多数寄せられた。こうした経験をワシントン州の政治家にも共有してもらいたいと思い立ち書簡で訴えることにした。

    「私はこの数年間NORMLの評議委員をつとめながら社会のさまざま現実を見てきましたが、現在のマリファナ法が過度に厳しく、1930年代の禁酒法のように社会にネガティブで不必要な負担を強いていると強く感じてきました。私は、これを改めるために、ヨーロッパのように賢いドラッグ政策と害削減政策を採用して、マリファナを刑事問題ではなく健康問題として扱うことを提案したいと思います。」

    「私は、ことあるごとに、政治家やマスコミの方々も内々は私の考えと同じスタンスであると感じてきました。しかし、意見は同じであっても、政治家ならば、ドラッグ問題にソフトだとみなされてダメ政治家の烙印を押されることに懸念を抱かれて当然だとも思います。その点からすれば、私は決して踏み込んだ議論や前向きな返事を求めようとしているわけではありません。」

    「ですが、先週、禁止法が私たちの社会にどれほどの苦痛を与えているか訴えた私に対して、どこへ行っても多くの人々が、勇気ある発言だったと感謝してくれました。こうした経験から、皆様が、マリファナから派生する犯罪問題からアメリカを救うことに声をあげるの際には、私も何らかのお手伝いができるのではないかと感じた次第です。」