Weekly News

2006年8月17日


コロラド州、11月にカナビス合法化条例案を住民投票
カナビノイドがアルツハイマーの進行を止める
アメリカ教育省、中高等学校のドラッグ・テスト助成を大幅カット
今週末、第15回シアトル・ヘンプ・フェスティバル



●コロラド州、11月にカナビス合法化条例案を住民投票
2006年8月17日 - アメリカ・コロラド州・デンバー発

先日、コロラド州選挙管理事務所は、今年の11月に実施される住民投票で、成人のカナビス所持に関する全ての民事および刑事罰を撤廃することを求めた州条例案の賛否を問うことを承認した。

SAFERが 発起人となったこの条例案では、21才以上の成人が1オンスまでのカナビスをコロラド州内で合法的に所持できるように州法に改正することを提案している。昨年は、デンバー市の有権者が同様の市条例案を54%の得票で通過 させている。

この条例案の承認のために署名活動をしてきたSAFERは、承認に必要とされる2倍近いコロラドの有権者13万人の署名を集めて事務所に提出していた。

「キャンペーンでは、カナビスとは比べものにならないほど害のあるアルコールを奨励する一方でカナビスを禁止するという法の偽善に焦点を当てて訴えました」 とSAFERのメイソン・ツーバート、キャンペーン担当代表は語っている。

For more information, please visit: http://www.saferchoice.org.

To listen to an interview with SAFER's Mason Tvert, please download the August 14, 2006 edition of the NORML Audiostash at: http://www.normlaudiostash.com/id156.htm.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6978


●カナビノイドがアルツハイマーの進行を止める
2006年8月17日 - アメリカ・カリフォルニア州・ラホヤ発

分子薬理学ジャーナルに掲載された臨床前データによると、THCが、現在認可されている医薬品よりもずっと効果的にアルツハイマー病の主因であるアミロイド斑の形成を押さえることが明らかにされた。

世界でも トップレベルの 研究機関として知られるカリフォルニア州サンディエゴ郊外ラホヤにあるスクリップス研究所の研究者たちは、THCが、アミロイド斑の集合を作りだす酵素に対して、ドネペジルやタクリンのような現在認可されているアルツハイマー治療薬に比らべて 「大幅に有効な」 抑制効果があると報告している。

「結果からは、THC分子がアルツハイマー病の病巣に直接作用するメカニズムを備えていることがわかった。THCとその類似体は、アルツハイマー病の治療オプションを提供し、病状の改善と病気の進行の抑制の両面から治療を促す」 と結論づけている。

以前に行われた研究では、カナビノイドにはアルツハイマー病に影響すると考えられている活性酸素や炎症を抑える効果があることが示されている。

また昨年、スペイン・マドリッドにあるコンプレテンセ大学とカハール研究所の研究者たちは、WIN55、212-2と呼ばれる合成カナビノイドをラットの脳室内に投与したところ、
認知機能障害が防止され、神経毒性が減少した と報告している。また、他のカナビノイドについても、培養液中の人間のアルツハイマー脳細胞組織の炎症を減少させることを見出している。「この結果は・・・カナビノイドには、病気によって生ずる神経変性を防止すること働きがあることを示している」 と結んでいる。

アメリカでは450万人以上の人たちがアルツハイマー病の苦しんでいると推計されており、さらに、この数字は今後50年間に3倍になるとも予想されている。

以前に実施された合成THC(マリノール)の臨床実験では、アルツハイマー患者の 煽動行動が軽減され、体重の増加を促す ことが見出されている。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500.

Full text of the study, "A molecular link between the active component of marijuana and Alzheimer's disease pathology," is available online at: http://pubs.acs.org/cgi-bin/sample.cgi/mpohbp/asap/abs/mp060066m.html

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6977


●アメリカ教育省、中高等学校のドラッグ・テスト助成を大幅カット
2006年8月17日 - アメリカ・ワシントンDC発

セーフ&ドラッグフリー・スクール事務所 のエージェントのよると、アメリカ教育省(DOE)は、公立の中高等学校のドラッグ・テストに対する助成を大幅に削減している。

2006年と2007年度にドラッグ・テストの実施を希望する学校に対する連邦の助成金は、昨年度の全国の350校 に対する700万ドルから大幅に減り、170万ドル程度に抑えられる。

以前には、ホワイトハウスは、学校のドラッグ・テスト対する予算を増額し2500万ドル以上にすることを計画していた。

教育省によると、助成を希望する学校は、現在全国で進められている学生の強制ドラッグ・テストの有効性検証調査に参加することが求められる。

現在までのところ、学校のドラッグ・テスト政策の影響を調べた研究としては 連邦の実施した研究 が一つしかないが、その結論では、「アメリカの中高等学校で最近実施されているドラッグ・テストでは、生徒たちのドラッグ使用を防止したり抑制したりできていない」 としている。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, or Allen St. Pierre. NORML Executive Director, at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6979


●今週末、第15回シアトル・ヘンプ・フェスティバル
2006年8月17日 - アメリカ・ワシントン州・シアトル発

今週末の土曜と日曜には、シアトル・ダウンタウンにあるミルトル・エドワーズ・パークで第15回シアトル・ヘンプ・フェスティバルが開催される。主催者側では15万人の参加を予想している。2日間のフェスティバスでは、NORMLのアレン・ピエール事務局長やNORMLの創始者キース・ストロープを始めとする80人のスピーチや50組以上のバンドが出演することになっている。

シアトル・ヘンプ・フェスティバルは、カナビス法の改革を求める年次イベントとしては世界最大の規模を誇っている。

今年の「プロフェスティバル」でスピーチする予定になっている人の中には次のような人が含まれている。NORMLの理事や評議委員の
デール・ギーリンガードミニク・ホールデンノーム・ケントフランク・ルシードジョルジュ・ロールバッシャーノーム・スタンパージェフリー・スタインボーンダン・ビィエットドラッグ政策アライアンスのエサン・ネードルマン代表、カナビス・コンシューマー・キャンペーンのミッキー・ノリス代表、オレゴン・NORMLのマドライン・マルチネス代表、カナビス・アクション・ネットワークのデビー・ゴルードベリー代表など。

For a complete schedule of this year's Seattle Hempfest speakers and events, please visit: http://www.seattlehempfest.org

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6980