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2006年10月12日


アメリカ、ドラッグ関連受刑者の8人に一人はカナビス事犯。納税者の負担は年間10億ドル以上


●アメリカ、ドラッグ関連受刑者の8人に一人はカナビス事犯。納税者の負担は年間10億ドル以上
2006年10月12日 - アメリカ・ワシントンDC発

アメリカ司法省の司法統計局(BJS)が今週発表した「2004年、州および連邦の囚人に関するドラッグの使用と依存性」という研究データによると、アメリカでドラッグ関連で収監されている囚人のおよそ8人に一人がカナビス事犯になっている。

パーセントにすると、州刑務所で刑期をつとめているドラッグ囚人の12.7%、連邦刑務所の12.4%がカナビス事犯で、この数字を司法省の別の統計にある州および連邦の全ドラッグ囚人数(BJS2005年10月広報:「
2004年の囚人数」)と突き合わせてみると、現在、州では3万3655人、連邦では1万785人がカナビスの罪で収監されていることになる。

これまで、アメリカでのカナビス事犯による収監者数は僅かしかいない、と語られてきたが、NORMLのアレン・ピエール事務局長は、BJSの統計報告によってその神話が嘘であることが確かめられた、と指摘している。「カナビス事犯で州および連邦に収監されている人数の合計が約4万5000人もいるということは、アメリカの納税者がカナビス事犯者を収監しておくために年間10億ドル以上を負担していることを意味しています。」

BJS報告では、収監されているカナビス事犯のうち、所持と栽培・売買による割合や刑期については特に言及されていない。また、郡刑務所に収監されているカナビス関連囚人のパーセントまでは触れていない。

1997年の数字をもとにした 1999年のBJS報告 によると、カナビスで収監されている人数はおよそ3万9000人になっている。また、ワシントンDCにあるシンクタンク、判決監視プロジェクト(Sentencing Project)の 2005年の研究 によると、約6万8500人がカナビス関連の罪で収監されるか保護観察になっている。

連邦捜査局(FBI)が集計して先月発表したデータによると、2005年にアメリカでカナビス法違反で逮捕された人数はおよそ78万7000人 に達し、年間逮捕者数としては過去最高になっている。そのうち、単独所持の逮捕者は88%で、69万6074人だった。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, or Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500.

Full text of the new BJS report is available online at:
http://www.ojp.usdoj.gov/bjs/pub/pdf/dudsfp04.pdf

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7071