コロラドのカナビス活動家で医療カナビス患者の

ケン・ゴーマンさんが強盗に殺害される


Ken Gorman

Source: Drug War Chronicle
Pub date: Feb 23, 2007
Subj: Colorado Pot Advocate Ken Gorman Killed
http://stopthedrugwar.org/chronicle/474/
colorado_marijuana_activist_ken_gorman_killed


コロラド州のカナビス活動家として知られるケン・ゴーマン氏(59)が、土曜日の夜にデンバーの自宅で撃たれて死亡した。この事件が起こる数日前には、地元のテレビの取材を受けて、家の中でカナビスを栽培している様子が放映されているが、それを見て侵入してきた泥棒の仕業ではないかと言われている。

ゴーマン氏は医療カナビス患者の登録を受けて合法的にカナビスを栽培していたが、テレビでは、患者でない普通の人がどのようにしたら医療カナビス法を利用して無事に栽培できるかを公然と語っている姿も映し出されていた。木曜日になっても犯人は逮捕されておらす、警察は捜査中だと話している。

ゴーマン氏は、コロラドのカナビスおよび医療カナビス運動家として最もよく知られている一人で、州議会の建物の前で何度もスモーク・インを組織したり、数々の講演会を開催したり、カナビスの医療使用やクレーショナル使用を支持する集会にも頻繁に姿を見せていた。1990年代にはカナビスの合法化を掲げて知事選挙に出馬したこともある。

犯行の行われて土曜日の夕方に、マスクを被った3人の男がゴーマン氏の家に入るのが目撃されている。数発の銃声がして警察が呼ばれたが、居間で胸を撃たれて倒れているのが発見され、まもなく息を引き取ったという。

デンバー警察はゴーマン氏が合法的に栽培していたカナビスに関連して殺害されたかどうかについては言及を避けているが、親しい運動家たちの間では誰もが、泥棒に入られて撃たれたという見方をしている。

コロラドでカナビスの少量所持合法化に取り組んでいるSAFER のメイソン・ツーバット代表は、「ゴーマンさんは、生涯をかけてカナビスの合法化にために活動を続けてきた人なのに最後にこんなことになってしまうとは……」 と デンバー・ディリー・ニュース の取材に答えている。

「不幸なことに、彼を死は、カナビスが違法であるという事実がもたらしたものだと言えます。もしカナビスが合法だったのなら、間違いなくケンは殺されたりしなかった。今回の事件は、カナビスが違法である限り暴力沙汰がなくならないことを示しています。」

ゴーマン氏自身もテレビ番組の中で、カナビスについてオープンにしているために泥棒に襲われることが恐ろしいと話していた。「盗難には15回もあっていますが、カナビスを盗もうと押し入ってきた連中に銃を頭に突きつけられたこともあるんです。」

コロラドでドラッグ法の改革を掲げて活動している非営利団体 センシブル・コロラド のブライアン・ビンセンテ代表は、「誰も助けてくれないときに、ゴーマンさんが手を貸してくれたんです。誰も知らないでしょうが、何度助けてもらたことか。彼はそんな人なのです」 とゴーマン氏を偲んでディリー・ニュースに語っている。

NORMLのアレン・ピエール事務局長によると、医療カナビス関連で殺害された人の数は、2003年以降では6人になっている。1996年にカリフォルニアで医療カナビス住民条例が制定されてからでは、全国でおそらく20人ぐらいのカナビス認定プロバイダーが殺されているのではないかとも述べている。

また、カリフォルニアNORMLのデール・ギルリンガー代表によると、現在ではカリフォルニア州には10万人の認定患者を相手に200軒のディスペンサリーがあるが、制定当時は泥棒と暴力が多かったと言う。その後、ディスペンサリーのセキュリティが改善されて現在ではずっと少なくなっているものの、もみ消されて出てこないケースも相当数あると言う。

Killing Highlights Risk of Selling Marijuana, Even Legally

ゴーマン氏が殺害される1ヶ月半前にも、カリフォルニア州ピッツバーグで、PCワールドの編集主任を務めていたレックス・ファランス氏(59)が医療カナビスを盗みに入った3人組に殺害されている。

カナビスは19才になる息子さんが医療用に栽培していたもので、友だちにそのことを話したために、それを伝え聞いた連中が犯行に及んだのではないかと見られている。

PC World Editor Slain During Home-Invasion Robbery