カナダ

政府の医療カナビス、粗利1500%

Source: Toronto Sun
Pub date: April 16, 2007
Subj: Canada: Feds' pot markup 1,500%
http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=12444


カナダ政府は、医療カナビスを公認サプライヤーから一括して仕入れているが、認定患者には卸値の15倍の価格で販売していることが明らかになった。

病気に苦しむ最も弱く収入の少ない人たちに対して、このような法外な値段を請求する政府のやり方に対しては言語道断だという批判の声が上がっている。しかも、支払いが滞納すれは供給を打ち切って、借金の取立までする。

情報入手法によって得られた文書によれば、カナダ保健省は、プレイリー・プラント・システム社から医療カナビス1Kgあたり328.75ドルで仕入れている。

プレイリー社はマニトバ州のフリンフロン鉱山の廃鉱で医療カナビスを栽培しており、今年の9月に期限が切れることになっているが、カナダ保健省とは総額1030万ドルの契約を交わしている。

保健省は、処理したバッズ(THC14%以上)を30グラムにパックして認定患者やグループに150ドルで販売している。1kgあたりでは5000ドルになり、仕入れ値に15倍以上になっている。

「身体に障害を抱える人間には負担不可能だ」 とオンタリオ州ウインザーに住むロン・ローレンスさん(38)は言う。彼は、火傷による激しい痛みの緩和に医療カナビスを必要としているが、「最も苦しんでいる人が最も必要だというのに・・・保健省は何もしようとしない。」

カナダ保健省が、不本意にも医療カナビスの供給を始めたのは、裁判所の一連の判決に従わざるを得なかったからだった。裁判所では、従来の医薬品が効かない場合にカナビスが痛みを軽減するという研究を認めるとともに、患者たちがカナビスを入手するためにブラック・マーケットに行かせるようなことがあってはならないと要請されていた。

現在、保健省に認定を受けて医療カナビスの所持が認められた患者は1742人で、そのうち1040人が自家栽培の免許を持っている。また、167人が、認定患者に代わって、専用のカナビスを栽培する免許を得ている。

保健省の広報官は、1kg328.75ドルという数字には保健省側のコストが含まれておらず、また、ストリートの場合は1g10ドルで2倍も高い値段になっている、と指摘している。