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Source: mpp.org ニューハンプシャー州マンチェスター発 窶� ２００８年の秋に実施されるアメリカ大統領選挙の前哨戦となる予備選挙でも、医療カナビス問題はすでに大きな関心事になってきている。 全国で最初に予備選挙行われるニューハンプシャー州は、以後の選挙戦を左右する重要な試金石になっているが、マリファナ・ポリシー・プロジェクト（ＭＭＰ）では、地元の医療カナビス推進グループと共同で、各候補者に対して、深刻な病気に苦しむ患者やその介護者を守るように訴えてきた。 その結果、大半の大統領候補者たちが、すでに、患者や介護者に対する連邦の攻撃を終わらせることを支持すると表明している。その中には、２００４年の大統領選では連邦政府側の家宅捜査を擁護していたジョン・マケイン上院議員（アリゾナ、共和）やジョン・エドワーズ前上院議員（ノースカロライナ州、民主）も含まれている。 マンチェスターに本部を構えるＧＳＭＭ（Granite Staters for Medical Marijuana）は、以前より、ニューハンプシャー州の医療カナビス患者と支持者を組織し、候補者に対する働きかけを続けてきた。 スチュアート・クーパー・キャンペーンマネージャーは、「患者さんとボランティアたちは、ニューハンプシャー州のあちこちで行われる公開行事で候補者に直接問いかけて、医療カナビス問題に明確な立場を示すように迫ってきました。有権者たちは、どの候補者が深刻な患者さんたちを守り、どの候補者が彼らを逮捕して投獄したがっているか知ることを求めているのです」 と語っている。 ブッシュ政権はこれまで、ガン・エイズ・多発性硬化症などの深刻な患者のカナビス使用を認めた州であっても、患者や介護者を逮捕し、医療カナビス対する全面戦争を繰り広げてきた。このような暴挙は全国的な怒りの渦を巻き起こし、ニューヨークタイムズを始め、シカゴチリビューン、ロスアンジェルスタイムスなど全国の新聞社説でも厳しく非難されてきた。 ４年前の予備選挙では、ＧＳＭＭは、９人の民主党候補の６人から医療カナビスに対する前向きな言質を得ている。その中には民主党の代表候補となったジョン・ケリー上院議員（マサチューセッツ）も含まれていた。また、今年のはじめには、残念ながら僅差（１８６-１７７）で否決されたものの、ニューハンプシャー州議会で、医師の承認による医療カナビス使用患者を保護する法案（ＨＢ７７４）も取り上げられるまでになっている。 ２００８年の候補者たちの大半も、すでに、この問題に対する態度を明確にしている。２週間のデリータウンの集会では、２００４年の選挙で連邦政府の手入れの終結に強硬に反対してきたジョン・エドワード前上院議員（ノースカロライナ州、民主）も、「医療カナビスが合法化された州に出向いて、医療患者の家宅捜索を行うつもりはありません。民主主義が機能し、有権者が医療目的のカナビス使用を合法化すべきだと判断した州に対して、大統領として立ち入って州民の意思に干渉するようなことはしません」 と発言している。 ８人の民主党候補では、すべての人は医療カナビスに前向きな立場を表明している。そのうち６人が連邦政府の家宅捜索を終結させることを明確に約束している。 その６人は、ジョセフ・バイデン上院議員（デラウェア、民主）、クリストファー・ドッド上院議員（コネチカット、民主）、デニス・クシニッチ下院議員（オハイオ州、民主）、ジョン・エドワーズ前上院議員（ノースカロライナ州、民主）、マイク・グラベル元上院議員（アラスカ、民主）、ビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事（民主）で、リチャードソン知事はこの４月に医療カナビス法に署名して、ニューメキシコ州は医療カナビス法を持つ１２番目の州になっている。 また、バラック・オバマ上院議員（イリノイ、民主）とヒラリー・クリントン上院議員（ニューヨーク、民主）は、まだ、連邦の家宅捜査を終結させることを明確に支持する発言はしていないが、医療使用を認めた州での医療カナビスの栽培と配布に対する罰則強化を審議した上院委員会では、ドッド議員とともに反対に回っている。 共和党候補の多くも、医療カナビスには同情的な立場を取っている。トミー・トンプソン元保健・福祉省長官（元ウィスコンシン州知事、共和）も、最近２ヵ所の集会で、患者に対する逮捕を終わらせると約束している。また、トム・タンクレド下院議員（コロラド、共和）とロン・ポール下院議員（テキサス、共和）は、昨年の医療カナビス法を持つ州での連邦の捜索に対する財政支出を禁ずるヒンチー・ロールバッハー法案の採決では、民主党のクシニッチ候補とともに賛成票を投じている。 ジョン・マケイン上院議員（アリゾナ、共和）とジム・ギルモア元ヴァージニア州知事（共和）も州の権利を優先させることに賛成の立場を示しており、マケイン議員は、「医療カナビス問題は州に決めさせるべき」 と発言している。 だが、その他の共和党候補者たちは深刻な病人に対して同情的な立場を取っていない。ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事（共和）とルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長（共和）の２人は明確な態度を表明していないが、あちこちで連邦政府の方針を擁護している。 また、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事（共和）、サム・ブラウンバック上院議員（カンザス、共和）、ダンカン・ハンター下院議員（カリフォルニア、共和）は、医療カナビスを使っているガンやエイズ患者を逮捕し続けると表明している。 |
「グラニット・スターター」とは、ニューハンプシャー州の愛称である花崗岩（グラニット）と、大統領予備選挙がスタートすることから名付けられたニューハンプシャー州の別名で、ＧＳＭＭ （Granite Staters for Medical Marijuana） は、医療カナビスのためのグラニット・スターターを意味している。ＧＳＭＭは、ニューハンプシャー州患者とアクティビストによる草の根連合体で、医療カナビス患者を守るために連邦へ働きかける活動の必要性を訴える啓蒙キャンペーンをおこなっている。
ウエブサイト では、医療カナビス関連の各種の資料とともに、各候補の最新のキャンペーンの動向や発言の詳細を逐次掲載している。