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2007年7月12日


NORMLのTVアド 『ポッサティバ』、メリーランド州でオンエア
テキサス州、カナビス治療プログラムの70%が逮捕による強制



●NORMLのTVアド 『ポッサティバ』、メリーランド州でオンエア
2007年7月12日 - アメリカ・ワシントンDC発



人生、早過ぎて楽しむ暇もない? でも、ポッサティバ が変えてくれるかもしれない。

こう語りかける新しいテレビ・コマーシャルをNORMLが始めた。この30秒のスポット広告は、あちこちで見かける大手の製薬会社のコマーシャルを手本に作成されたもので、試聴者に対して、カナビスの刑罰による禁止法を終わらせるための全国規模で取り組んでいるNORMLの活動に加わるように呼びかけている。

この型破りのスポット広告では、2組の若いカップルが ポッサティバ を試してから食事を楽しんでいる様子が映し出される。背後にはナレーションが流れる・・・

最近、人生を本当に楽しむ時間もないほど毎日を慌ただしく過ごしていませんか? 
もしそうなら、 ポッサティバ が大好きだった以前の楽しい時間を取り戻してくれるに違いありません。

ポッサティバ には、食事がおいしくなり、ストレスが劇的に減る特徴があります。
ポッサティバ を試した人たちは、全く新しい人生に目覚めています。

残念ながら、ポッサティバ が効かない人もいます。事前にお医者さんにご相談ください。
あなたのポジティブなチョイスの一つに ポッサティバ をどうぞ。

広告の最後では、「ポットで刑務所に入れるな」 というメッセージとともに、さらに詳しくは、
NORMLのサイト に来るように誘っている。

このコマーシャルは、メリーランド州の中央部にあるヘーガースタウンやシャープスバーグなどの一部の地域でアンティータム・ケーブルテレビを通じて流されている。

NORMLのアレン・ピエール事務局長は、「長年の渡ってNORMLに献金していただいている事業家の方が、自由の州の愛称を持つ自分のメリーランド州で、カナビス法の改革の必要性を問う討論が広く行われことを期待して、テレビの広告枠を確保してくれたのです」 と語っている。

NORMLでは、1970年の設立以来、カナビスの禁止法に反対し、カナビス・スモーカーに対する逮捕や起訴を止めさせることに賛成する人たちに、社会政策をめぐるさまざまな意見や見方を届け続けている。

ポッサティバ は、NORMLの カナビス・クリップ・コンテスト で優勝した作品で、NORMLのサイトでは 2位以下の作品 も見ることができる。


For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7302


●テキサス州、カナビス治療プログラムの70%が逮捕による強制
2007年7月12日 - アメリカ・テキサス州オースチン発

バイオメド・パブリック・ヘルス・ジャーナルに掲載されたデータによると、テキサス州でカナビスのドラッグ治療プログラムを受けた成人のおよそ70%が法的強制によるものであることがわかった。

オースチンにあるテキサス大学とオーストラリアのサウスウェールズ大学の研究チームは、2000年から2005年までにカナビスでドラッグ治療を受けた2万7198人のうち、69%が刑事裁判関連によるものであると報告している。これに対して、自分の意思で治療を受けた人は20%しかおらず、友人や家族に連れられた治療も6%に過ぎなかった。

著者たちは、「カナビスで治療を受けた人の69%が警察や法廷などの刑事裁判システムに関連したもので、公判待ちや、執行猶予、仮釈放、あるいは服役中に治療に回さたケースになっている」 と結論を書いている。

また、法的強制によって治療をうけた人たちは、自分から受けに来た人に比較して「障害の度合は低く」、治療プログラムを最後まで達成する割合も高かった、と指摘している。

この研究は州のデータに限られているが、
全国統計 でも同じように、カナビスでリハビリを受けた大多数の人が刑事裁判がらみであることが示されている。

NORMLのポール・アルメンターノ・シニアアナリストは、「ホワイトハウスの麻薬撲滅対策室は、カナビスの治療を受ける人が増えている原因として、カナビスの効力が高くなって危険が広まったからだと主張していますが、実際は、カナビスに対する 法執行の強化が治療者数の劇的な上昇を招いている のです」 と語っている。

「本人や家族が、カナビスの使用によって人生に悪影響が出たと考えてドラッグ治療プログラムを受けるケースは余りなく、大半が少量のカナビス所持で逮捕された人で、懲役刑との引き換えや、執行猶予の条件の一つとして 裁判所でドラッグ治療を命じられた ケースです。」

「何万人もの人々が、治療ベッド数や連邦予算の不足で治療プログラムを受けられない状態になっていますが、一方では、軽微なカナビス事犯の区別せずに不必要に収容しようとしてパンクしているわけで、全くおかしなことです。」

FBIのデータによると、テキサス州では、軽犯罪所持犯がカナビス逮捕者全体の 約95% を占めている。


For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at: paul@norml.org.

Full text of the study, "Cannabis treatment outcomes among legally coerced and non-coerced adults," is available online from BioMed Central at: http://www.biomedcentral.com/1471-2458/7/111/abstract

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7303