Weekly News

2007年7月19日


8月にオースチン・フリーダム・フェスト開催。ウイリー・ネルソンも出演
カナビノイド・ブロッカーが、カナビスの 「ハイ」 を弱める
連邦麻薬局、ロサンゼルスのディスペンサリー家主に脅しの書簡



●8月にオースチン・フリーダム・フェスト開催。ウイリー・ネルソンも出演
2007年7月19日 - アメリカ・ワシントンDC発

アメリカのカナビス禁止法を終わらせるために、
『2007 オースチン・フリーダム・フェスト』 と銘打った支援コンサートが来月開催される。このフェストには、カントリー・ミュージック界の大御所で NORML諮問委員会共同議長 でもあるウイリー・ネルソンも出演する。

この特別イベントは、8月10日にテキサス州オースチンのバックヤード・アンフィシアター で行われる。チケットは、GetTix.Net からオンラインで入手可能。

その他の出演者には、カントリー・ミュージック・グループの古参 アソリープ・アット・ザ・ホイール、ブルース・ギタリストの クロライン・ワンダーランド、コメディアンのジャッキー・ジョークマン・マーティリングなどが予定されている。

フェストの司会を務めるには、元NFLフットボール選手で、スーパーボウル・チャンピオンに2度輝いたダラス・カーボーイズの マーク・ステプノスキー で、現在は、NORMLの諮問委員 にも加わっている。

また、NORMLのスタッフや理事会の役員をはじめ、カリフォルニアのサンタクルズからは、WAMM (Wo/mens Alliance for Medical Marijuana)の設立者でNORMLの諮問委員でもある バレリー・キャロル・レバロニ も参加する。

NORMLのアレン・ピエール事務局長は、「ウイリー・ネルソンさんは、数十年にわたってアメリカのカナビスの合法化を訴え続けてきた最も著名な方で、今までその信念はいささかもブレたことはありません。2007オースティン・フリーダム・フェストはとてもユニークな祭典です。NORMLの支持者が一同に会して、カナビスを刑事犯罪扱いするアメリカの法律を終結させることを誓い合う素晴らしい機会になるはずです。」 と語っている。

会場のバックヤード・アンフィシアターは、「最高の野外ステージ」 と称され、 「ライブ・ミュージックを聞く最高の場所」 とも言われている。

フェスティバルの収益金は、NORMLとマリファナ・ポリシー・プロジェクト(MMP)の教育と法改正活動、さらに、WAMMのホスピスの運営を支援するために3分の1づつ使われることになっている。


Additional event and ticket information may be found online at: http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=5602 and www.austinfreedomfest.com.

NORML is holding a few rooms for our out-of-town guests at the Omni Austin Hotel Downtown. The hotel can be reached at 512-476-3700. Please ask for the NORML room block.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7307


●カナビノイド・ブロッカーが、カナビスの 「ハイ」 を弱める
2007年7月19日 - アメリカ・メリーランド州バルチモア発

精神薬理学ジャーナルに掲載された臨床試験データによると、カナビノイド・レセプターのアンタゴニストである経口薬 
リモナバント (アコンプリア)を毎日投与していると、カナビス喫煙による主観的な効果が著しく減退することが分かった。

国立ドラッグ乱用研究所 (NIDA)の研究者たちは、リモナバント40mgを1日1回8日間にわたって経口投与した後、被験者にカナビスを喫煙してもらって、「今のハイの状態はどの程度ですか?」 「どのくらいストーンしていますか?」 と質問して、酔いの主観的な状態を調べ、酔いの程度が低くなることを見出した。

また、15日間投与した後では、カナビスの酔いの減退状態には変化がないことも確認している。

しかしながら、研究者たちは、リモナバントに 「エンドカナビノイド・システムを調整して、カナビス依存症などを始めとする広範囲な中毒症状に対する治療効果」 があるかどうかについては懐疑的な見方をしている。

リモナバントは、神経のカナビノイド・レセプターCB1に内因性カナビノイドやTHCなどの外因性カナビノイドが結合するのをブロックする働きがあり、サノフィ・アベンティス製薬がヨーロッパで、錠剤型ダイエット用処方医薬品 として販売している。アメリカでは、先頃、食品医薬品局(FDA)の独立委員会が、人間が使うには 安全性に欠けるとする決定 を下している。

独立委員会は、リモナバントを1日20mg処方した臨床試験で、うつ症状、吐き気、嘔吐、自殺傾向が増えたと 報告 している。また、多発性硬化症 などの神経的な副作用が起こったという論文も発表されている。


For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at: paul@norml.org.

Full text of the study, "Single and multiple doses of rimonabant antagonize acute effects of smoked cannabis in male volunteers," will appear in the journal Psychopharmacology.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7308


●連邦麻薬局、ロサンゼルスのディスペンサリー家主に脅しの書簡
2007年7月19日 - アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス発

連邦麻薬局(DEA)は、ロサンゼルスのいくつかの医療カナビス・ディスペンサリーの家主に対して、店舗を貸し続ければ、逮捕して資産を没収すると警告する書簡を送り付けたことが明らかになった。

DEAの広報官がロサンゼルス・タイムに語ったところによると、
書簡 は、医療カナビス・ディスペンサリー店舗の家主が連邦による追訴を受ける可能性のあることを「教育」することを意図して出された。現在、ロサンゼルス地区にはおよそ180軒のディヘンサリーが営業している。

「この手紙は、調査により、上記の場所で医療カナビス・ディスペンサリーが運営されていることをDEAが確認したことをお知らせするものです。連邦法では、規制薬物の提供に関連している不動産を含む財産を押収することが認められています。・・・この犯罪による医療カナビス提供に関連した施設の没収については、カリフォルニア215条例の条項も含めていかなるカリフォルニア州法による弁護も通用しません。規制薬物法の違反は重罪で、最高20年の懲役になっています。」

このDEAの脅しについて、カリフォリアNORML のデール・ゲイリンガー代表は、「カリフォリニア州法で認められた医療カナビスを利用している患者にとって深刻な攻撃です」 と語っている。また、この書簡が、連邦議会に提出されている ヒンチー・ローラバッシャー法案 の採決が予定されている直前に出されたことについての関連も指摘している。この法案では、州の医療カナビス法によって認定された患者や介護者を守るために、司法省が起訴の必要な財源の支出を制限することを求めている。


For more information, please contact Dale Gieringer, California NORML Coordinator, at (415) 563-5858 or visit: http://www.canorml.org

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7309