カナビスが拒食症を改善

Source: Daily Telegraph
Pub date: September 04, 2007
Title: Cannabis may help anorexia, experts say
Auther: Kate Sikora, Health Reporter
http://cannazine.co.uk/content/view/2352/1585/


カナビスは、今までも癌や多発性硬化省などの治療に使われてきたが、今では、拒食症に苦しむ人の治療に使えるのではないかという専門家もいる。

WHOのコンサルタントで栄養学の専門家として国際的に知られるイスラエル・ハダサン大学医学部のエリオット・ベリー博士は、本日シトニーで、カナビスが拒食症患者の食欲を刺激することを示す研究結果を発表した。

この結果はまだ論文として出版されていないが、一部の節食障害患者グループからは、カナビスのメリットよりも害のほうが大きいのではないかという疑問も投げかけられている。

ベリー博士の実験では、カナビス・オイルを使って節食障害の治療を試みている。博士の語ったところによると、初期的な実験ながら、カナビスが脳内の化合物を刺激して栄養失調の人の食欲を促進するという。

「必要なカナビスの量は非常に少なくて済みますので、ハイになったり、精神に異常を起こすようなことはありません。」

「もともと脳内にはカナビスに似た物質が自然に生成されて、神経細胞のレセプターと結合して食欲を促すようになっているのですが、今回、栄養失調の人ではそのような物質ができないことが分かりました。」

オールトラリアでは、テーンエイジャー少女のおよそ100人に一人が神経性食欲不振症に苦しんでいると言われており、このグループでは、慢性的な肥満症と喘息に次いで3番目に多い疾患になっている。

ベリー博士は、カナビスが拒食症の特効薬だと主張しているわけではないと断りながら、「拒食症の治療に使えば、心理療法を受けている患者さんの回復プロセスをスピードアップすることができると思います」 と語っている。