Weekly News

2007年9月5日


NORMLがセカンドライフにオフィスを開設
テキサス警察、新法を無視して従来通り逮捕を続けると表明
カナビスが拒食症を緩和する



●NORMLがセカンドライフにオフィスを開設
2007年9月5日 - アメリカ・ワシントンDC発

NORMLでは、オンラインによる情報提供をさらに推し進めるために、人気の高い3次元バーチャル・ワールドの 
セカンドライフ に進出することになった。

NORML・バーチャル・オフィス の活動開始は9月6日からで、お客さんは、NORMLやカナビス法改革の情報や無料の資料を入手できるほか、NORMLがオンラインで販売している支援グッズを買うこともできる。また、セカンドライフのお客さん向けに特別に編集されたポッドキャストも聴くこともできる。

また、太平洋夏時間(PDT/SLT)の正午に行われるオフィスのグランド・オープニングに参加するお客さんは、NORMLの設立者であるキース・ストロープ氏とチャットを楽しむ企画も行われた。

NORMLのアレン・ピエール事務局長は、「セカンドライフのようなウエブの新しいソーシャル・ネットワーク・コミュニティに効果的で影響力のあるオンライン・コミュニティを作ることは、NORMLのさらなる幅広い教育活動に欠かせないものです。リアルワールドであろうともバーチャルワールドであろうとも、カナビスに対する意味のない刑事禁止法を終結させるためには啓蒙活動が必要なのです」 と語っている。

3D オンライン・デジタル・ワールド のセカンドライフは2003年の開始以来成長を続け、現在では、世界100ヵ国の900万人以上の人がオンライン「住民」として暮らしている。住民は、アバター(化身)と呼ばれる3次元の自分をつくって他の住民と交流したり、売買に参加できるようになっている。

For more information on NORML’s Second Life office, please visit: http://norml.org/index.cfm?Group_ID=7341.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7348


●テキサス警察、新法を無視して従来通り逮捕を続けると表明
2007年9月5日 - アメリカ・テキサス州オースチン発

テキサス州では、軽微なカナビス所持違反に対して、逮捕のかわりに裁判所への召喚状を発行して済ませるオプションを警察に認める 
新しい州法 を制定したが、テキサスの多くの警察所が従来通り逮捕して投獄し続けると表明している。

ラマー郡のB.J.マッコイ保安官は、今週、「カナビスはより危険なドラッグの入口になるので、自分が保安官でいる限りはどのようなドラッグ使用であっても戦い続けます。所持している量に関係なく投獄します」 とニュース各社に語っている。

他のテキサス州の法律事務所や警察の多くも 同様の声明を発表 している。これに対してトラビス郡とオースチン市の警察は、刑務所の過密状態を解消することを目的とした今回の法律の趣旨に添って取締りを行うと表明している。

この夏に州議会を通過した 下院2391号法案 では、クラスAとクラスB軽犯罪を犯した違反者に対して、逮捕の代わりに裁判所への出廷を強制する召喚状を発行する権限を警察に与えている。また、被告人が指定期日に裁判所に出廷しない場合には逮捕状が発行されることになっている。

テキサス州法 では、4オンス以下のカナビス所持については、最高1年の懲役と罰金4000ドルの軽犯罪として扱われる。また、4分の1オンス以下のカナビス売買についても軽犯罪になっているが、大量に所持または販売していた場合には重罪が科せられる。

NORMLのポール・アルメンターノ上級アナリストは、「警察は好んで、自分たちが法律を作ったのではなく、自分たちは法律を執行しているだけだと言います。ですが、これまで何度となく見てきましたが、警察は、いったんカナビスの問題になると自分で法律をつくってそれを執行するばかりではなく、今回のように法律を無視して自分に都合のよいように解釈するようになるのです」 と話している。

テキサス州公安局の最も最近の資料によると、カナビス事犯による 2005年の逮捕者数は6万2741人 で、そのうちの97%の6万1076人が所持違反になっている。

下院2391号法案は、6月に共和党のリック・ペリー知事の署名で法律化され、2007年9月1日から発効している。

For more information, please contact Keith Stroup, NORML Legal Counsel, at (202) 483-5500, or Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst at: paul@norml.org.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7349


●カナビスが拒食症を緩和する
2007年9月5日 - オーストラリア・シドニー発

イスラエルのハダサン大学病院の研究者が発表した臨床試験データによると、カナビスで拒食症患者の食欲が高まる可能性のあることが示された。

オーストラリアのニュース各社は、拒食症の女性にカナビス抽出液を投与すると、脳内の食欲を促進する化合物を刺激するようになると 
伝えている。だが、正式な論文についてはまだ発行されていない。

カナビスは、歴史上古くから食欲促進薬として使われてきたが、アメリカでは、現在、カナビスの活性成分であるTHCを 化学合成した薬 が、HIVや癌にともなう悪液質(消耗症候群)の治療に処方医薬品として利用できるようになっている。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at: paul@norml.org.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7350