Weekly News
2007年10月4日
●2007年NORMLカンファレンス、12日と13日にロサンゼルスで開催
2007年10月4日 - アメリカ・ワシントンDC発
2007年NORML全国カンファレンス が、10月12日と13日にロサンゼルスのシェラトン・ユニバーサル・ホテル で開催される。参加登録 の受付は、終了間近に迫っている。
カンファレンスでは、全国でカナビス運動を展開している人たちとネットワークを作りながら、著名人、ハイタイムズ・マガジン のメンバーをはじめ、NORMLのスタッフや理事会のメンバーたちと交流を深め、各種のユニークなイベントを楽しむことができる。カンファレンス後の土曜の夜にはハリウッドの ニッティング・ファクトリー で、カナビス・フレンドリーな映画に贈られる 「ストーニー賞」 の受賞式(第7回)が予定されている。
今年のカンファレンスの公演予定者には、テレビ旅行番組ホストでNORMLの諮問委員でもある リック・スティーバス、ドラック・ポリシー・アライアンス(DPA)のエサン・ネルドマン代表、コメディアンでNORMLの諮問委員でもある トミー・チョン、リーズン・ファウンデェーションのデビッド・ノット代表などの各氏が名を連ねている。
カンファレンスの議題は次のようになっている。
- カナビスの謎: なぜカリフォルニアだけがポットに寛容なのか?
- 64才になるのにまだ逮捕するのか? シニア市民とポット喫煙
- 215条例以後の医療カナビス供給問題
- カナビス・ユーザーの安全を守る実践的Tips
- 自分で医療カナビスを育てるハイタイムな方法
「NORML37年の歴史のなかで、ロスアンゼルスで全国カンファレンスが開催されるのは初めてのことになります。今回ロスアンゼルスを選んだのは、ここが、連邦政府の医療カナビスに対する戦争の『グランド・ゼロ』だからです」 とNORMLのアレン・ピエール事務局長は言う。
「南カリファルニアの活気あるカナビス法改革コミュニティーを訪れることで、ロスアンゼルスの医療カナビス患者や供給者のみなさんに連帯を表明するとともに、連邦政府の過剰で類を見ない攻撃に抗議し、カナビスの刑罰による禁止法を終結させるための戦略について語り合いたいと思っています。」
●カナビス禁止法のよる納税者のコストは年間420億ドル
2007年10月4日 - アメリカ・ワシントンDC発
今週発表された経済分析報告によると、カナビス禁止法のよる納税者のコストは年間420億ドルに達し、刑事裁判に税収の多くが浪費されている。
『カナビス法による税の浪費とコスト』 では、カナビス事犯者を逮捕・起訴するのに警察が年間107億ドルを使っていると分析している。この額は、アメリカの刑事裁判関連の支出全体のおよそ6%を占めている。
また分析では、カナビスの人為的な犯罪化によって、流通価格が上昇しブラックマーケット経済に多額のドルをもたらしていることも示されている。アメリカ人が年間に消費しているカナビスは1400万Kgと見込まれ、その額は1130億ドルになっている。このことから、カナビス市場を犯罪化していることで政府が年間に失っている税収は300億ドル以上になるとしている。
報告書では、「アメリカにおけるカナビス市場は禁止され違法になっているが、そのために、特に市町村、州、連邦の各政府が税を徴収するチャンネルがなく、資金が合法経済に流れ込まなくなっている。もし、現在アメリカ人がカナビスに費しているドルが合法商品に使われているとすれば、・・・そうした経済取引によって、市町村、州、連邦の各政府には何十億ドルもの税金が流れ込んでいるはずだ」 と結論づけている。
連邦捜査局(FBI)が先週発表したデータによると、2006年に警察がカナビス事犯で逮捕した人の数は82万9625人で過去最悪 を記録している。また全逮捕者の89%にあたる73万8915人は、売買に関係のない所持違反になっている。
●フェイスブック加入者25万人がカナビス禁止法の終結を支持
2007年10月4日 - アメリカ・ワシントンDC発
ソーシャル・ネットワーキングのウエブサイト 『フェイスブック』 では、25万人近い加入者が、NORMLの新しく立ち上げた「コーズ・グループ」 に加わって、カナビス法改革を支持する声を上げている。「コーズ」 ページはフェイスブックに新設されたコーナーで、加入者は自分の支持する非営利団体に直接献金できるようになっている。
NORMLの組織拡大活動を担当するロン・フィッシャー係官は、「ドラッグ法改革グループのみならずすべての非営利団体の中でも、NORMLがオンライン運動の先頭に立っていることは非常に喜ばしいことだと思っています。フェイスブック、マイスペース、セカンドライフ といった次々に出現してくるオンライン・コミュニティで効率的で影響力のある連係を形成することは、いまやNORMLの教育および拡大活動においてなくてはならない部分になっています」 と語っている。
「特に注目しているのは、ヤフーの検察エンジンを使った グッドサーチ・コム で、ユーザーが検索エンジンからアクセスした広告主から徴収した広告料に一部が設定した非営利団体に資金として提供されるようになっています。NORMLのオンライン支持者の全員がデフォルトの検索エンジンにグッドサーチを選んで、NORMLに資金が回るように設定してくれれば、NORMLのカナビス法改革活動に継続的な資金募集ができることになります。」
「NORMLにとって、次々に出現してくるこうしたウエブ技術は、時代遅れで実効性のないカナビス法に反対する世間の支持を束ねるための強力なツールになってくれることは間違いありません。」
彼は、また、NORMLデイリー・ポッドキャスト が依然としてインターネットの政治ポッドキャスト分野でダウンロードの最も多い番組の一つになっているとも語っている。
NORMLは、この9月に、人気の3次元バーチャル・ワールドのセカンドライフに オフィス を開設している。
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Source: http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7379