イスラエル

クリニックで医療カナビスの提供開始

Source: Jerusalem Post
Pub date: 6 Jan 2008
Subj: Israel: Clinic Offeers Puff of Relief For Chronically Ill
Author: Miriam Bulwar David-Hay
http://www.mapinc.org/norml/v08/n021/a04.htm


イスラエル・テルアビブの医療クリニックでは、保健省の認可を受けて、癌やエイズ患者の痛みの緩和のために合法的にカナビスを使い始めていることがイェディオット・テルアビブ紙のレポートで明らかになった。慢性的な重度の患者の痛みを和らげる目的で始まったこの動きはイスラエルでは初めてのことで、レポートによると、6ヵ月前にひっそりと開始された。

イスラエルの法律では、保健省から特別のライセンスを受けた患者は、カナビスを医薬品として合法的に使うことができるようになっている。ライセンスを受けることができるのは、癌、エイズ、クローン病(慢性的な消化器疾患)、およびその他の病気による慢性的な痛み、治療の副作用で苦しんでいる患者に限定されている。

このクリニックについては、抗議活動や犯罪行為を避けるために保健省では公表することを拒否している。クリニックでは、ライセンスの提示のあった患者に対して、少量を調整して渡している。

クリニックを通じて医療カナビスを提供するという今回の保健省の決定について、ある癌患者さんは、これで違法のカナビスを入手しなくても済むようになり、「とてもありがたいことで、神に感謝しています」 と話している。

また、カナビスを単に好ましくない有害がドラッグと看做すのではなく、もっと多くのお医者さんやイスラエル癌協会が率先してカナビスの持っている治療可能性や痛みの緩和効果について知識を広めるべきなのではないかと指摘している。

イスラエル癌協会の広報官は、「カナビスが痛みを緩和したり、化学療法などの治療を受けて副作用に苦しんでいる患者さんを楽にすることは確かなことで、協会でもウエブサイトなどを通じてこうした情報を知らせていきたいと考えています」 と語っている。