バーニー・フランク議員
連邦議会にカナビス非犯罪化法案
NORMLブレイキング・ニュース
Source: NORML
Pub date: March 24, 2008
Subj: Breaking News: Rep. Barney Frank and NORML Team Up on Federal Decriminalization Legislation
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7561
アメリカ連邦下院のバーニー・フランク議員(マサチューセッツ、民主)は、近々、節度あるカナビス・ユーザーに対する逮捕権限を連邦政府から剥奪する法案を議会に提出することを表明した。この発言は、金曜日の全国テレビ放送の 「リアルタイム・ウイズ・ビルマハール」 ショーの中で出てきた。
「政治家は、この問題に対する世論をキャッチアップすべき時期にきています。カナビスを吸ったことで人々を刑務所に入れるなどという考え方は全くバカげています。」
フランク議員の考えている法案では、個人使用目的での100グラムまでのカナビス所持について、連邦のすべての罰則の対象から除外することを求めている。この法案が通過すれば、カナビスを使用する成人は、もはや逮捕されることも刑務所に入れられることもなくなるばかりではなく、罰金すら科せられなくなる。また、営利目的ではない譲渡に関しても1オンス以内ならば何の罰則もなくなる。
フランク議員のスタッフたちに混じってこの法案の草稿の作成に関わってきたNORMLの創始者で法律顧問でもあるキース・ストロープ氏は、「この法案が成立すれば、1937年にカナビスが禁止されて以来、初めて成人のカナビス使用・所持・非営利目的での譲渡が合法化されることになります」 と語っている。法案は、1972年に発表された政府の カナビスとドラッグ乱用に関する委員会 (シャーファー委員会)の報告書で示された基本勧告を組み入れたものになっている。
現在では、12の州 でカナビスを非犯罪化する州法が施行されているが、いずれの州法でも軽微なカナビス事犯に対して刑事罰の対象から除外している。また、これらの州法の導入によってカナビスの使用が増えることはないことも明らかになっている。
実際、さまざまな報告書で、厳格な罰則を適応してもカナビスの使用率には影響しないことが示されているが、政府の委員会が実施した 研究 でも、「収集してデータを総合的に検証した結果、非犯罪化によって、カナビスの使用状況や若者たちのカナビス使用に対する態度や考え方が影響を受けることはないと結論できる」 としている。
現在、ニューハンプシャー州 と バーモント州 の議会でもカナビスの非犯罪化が検討されている。また、この11月の選挙では、マサチューセッツ州で非犯罪化を求めた住民発議が投票にかけられることになっている。
CNNとタイムズ・マガジンが実施した全国世論調査では、アメリカ成人の75%以上の人がカナビスの非犯罪化に賛成している。
さらに詳しくは、NORMLのキース・ストロープ法律顧問に電話(202 483-5500)でお問い合わせください。
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フランク議員はリベラルな考えも持ち主としてよく知られている。「1981年に下院議員になって以来、長い間、法案を提出したいと思っていました。70年代には州議会に提案したこともありますが、連邦の議員になってますますその思いが強くなってきたのです。政治家は、今こそこの問題に対する世論をキャッチアップすべき時期にきたのです。」
また、フランク議員は2001年に開催されたNORMLのカンファレンスでもキーノート・スピーチをしている。
これまでもカナビスに関してさまざまな裁判が連邦裁でも争われてきたが、結局は、「カナビスの法律を変えることは議会しかできない」 という判決が繰り替えされてきた。今回の法案はそうした壁を突き破ろうとする初めての試みになる。