Weekly News

2008年4月10日


ミネソタ州下院、医療カナビス法案審議入り、知事は拒否権発動の構え
ロードアイランド上院委員会、医療カナビス配布法案が満場一致で通過
コメディアンのダグ・ベンソン、新作 『スーパー・ハイ・ミー』 420上映会



●ミネソタ州下院、医療カナビス法案審議入り、知事は拒否権発動の構え
2008年4月10日 - アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス発

ミネソタ州議会下院歳入委員会は、水曜日、医療カナビス法を審議なしの採決を行い、13対4で可決した。法案は現在、下院本会議で審議入りと採決を待っている。

上院では、昨年すでに 
上院345号法案 が通過している。ミネソタ州の医療カナビス法は2年間かけてやっとここまで到達したことになるが、今回下院を通過すれば、ティム・ポーレンティ知事の最終決定に回されることになる。

法案では、ミネソタ州保険局が運用プログラムを作成して、認定患者にカードを発行することを求めている。また、患者は2.5オンスまでのカナビスの所持が認められるほか、非営利団体を組織して患者一人あたり12本までのカナビスを栽培することができるようになる。

この法案の作成は超党派で行われ、左右両派からも支持をうけている。クリス・デラフォレスト議員(共和)は、医療カナビスを支持する共和党員が増えてきているとして、「私にとっても、これは保守派としての最も根本的な問題なのです。患者と医師の関係に、政府は介入すべきではないということです」 と語っている。

ポーレンティ知事(共和)はかねてより、いかなる医療カナビス法であれ自分のところに回ってきたものについては拒否権を発動するという意向を示している。法案に反対する理由としては、法執行機関が反対していることを以前に上げているが、水曜日の投票の後も、知事の任命をうけたミカエル・キャンピオン公安委員長は、「昨年来、知事の考えは変わっていない」 と述べている。

昨年、ミネソタ州議会上院が法案を通過させた以降には、アメリカの内科医の団体としては最も大きいアメリカ内科医師会も、ポジション・ペイパーを発表して、深刻な病状にある患者が合法的に医療カナビスを利用できるようにする政策を支持することを表明している。

現在では、すでに12州でカナビスの医療使用が合法化されているが、ミシガン州では、11月の選挙で医療カナビス発議が住民投票にかけられる予定になっている。

For more information, call Allen St. Pierre, NORML Executive Director, at (202) 483-5500.

Minnesotan supporters of SF 345 may email their state representative and Governor Pawlenty via:
http://capwiz.com/norml2/issues/alert/?alertid=11219636&type=TA&show_alert=1

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7574


●ロードアイランド上院委員会、医療カナビス配布法案が満場一致で通過
2008年4月10日 - アメリカ・ロードアイランド州プロビデンス発

ロードアイランド州議会上院公共医療サービス委員会は、水曜日、
上院2693号法案 を満場一致で承認した。この法案は、下院7888号法案 とほぼ同じ内容のもので、州がライセンスした非営利団体が州認定患者にカナビスを提供することを認めて、医療カナビスの供給を規制管理することを目指している。

この法案をめぐっては、今週のはじめに委員会で開かれた公聴会でワーウィックに住む認定患者のバディ・クールンさんが、自分の育てていたカナビスを拳銃で脅されて奪われた最近の体験を証言して、法案の必要性を訴えた。

一方、下院の健康・教育・福祉委員会も火曜日に公聴会を開催したが、7888号法案に対しては何も手をつけなかった。上院の委員会は圧倒的な賛成に包まれたが、下院の受け止め方はもっとずっと冷やかで、ジョセフ・マクナマラ委員長(民主)は、「現時点では、この法案に対する支持はまだ十分に浸透していない」 と語っている。

法案の筆頭提案者であるトーマス・スレーター議員(民主)は、妥協案として、どのような問題が起こりうるかを研究する新たな委員会をつくって、次の議会ではその勧告に基づいた法案を通過させたいとしている。

ロードアイランド州では、2006年1月に医療カナビス法が成立したが、当初はカーシエリー知事の拒否権に阻まれている。議会では、再度法案を5分の3の以上の多数で通過させて拒否権を覆して成立させている。民主党が多数を占める議会では、2007年6月にも知事の拒否権を覆して医療カナビス法を恒久化している。

上下両院でそれぞれ異なる内容の法案が通過した場合は、合同協議会で妥協法案を探ることになるが、いずれにしても知事の拒否権を覆すだけの賛成が必要で、最終的には下院法案に沿ったものになると見られている。

For more information, contact NORML Executive Director Allen St. Pierre at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7575


●コメディアンのダグ・ベンソン、新作 『スーパー・ハイ・ミー』 420上映会
2008年4月10日 - アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス発

古くからNORMLの支持者でコメディアンのダグ・ベンソン氏が、NORMLのメンバーたちのために、自身の新しいコメディ・ドキュメンタリーである 『
スーパー・ハイ・ミー』 の上映会を開いてくれることになった。スーパー・ハイ・ミーは、よく知られたドキュメンタリーの 『スーパー・サイズ・ミー』 のパロディで、医療カナビスが人間の体にどのような効果があるか実験する内容になっている。

ドキュメンタリーでは、ダグは、「スーパー・ハイ」 を求めて30日間連続で医療カナビスを吸い、食べ、バポライズしているが、それに先立つ30日間は一切カナビスを使わずに過ごしている。その間にいろいろな状態で同じテストを何度も受けて、実際にカナビスが人体にどのように影響するかを比較して調べている。

ドクメンタリーの製作チームは、このフィルムを広くプロモートするために 「オープン・アクセス」 という革新的なマーケティング手法を採用することにした。今度の420記念日の4月20日には、NORML支部のメンバーやサポーターたちを上映会に招いて、DVDを無料で提供することになっている。

また、このドキュメンタリーの上映会を主催したいグループは、直接、スーパー・ハイ・ミー のウエブサイトにアクセスして登録 するようになっている。また、サイトでは各地域の上映予定を調べることもできる。

For more information, contact NORML Outreach Coordinator Ron Fisher at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7576