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2008年8月7日


NORML2008カンファレンス、10月17日・18日にバークレーで開催
ヒンチー・ロールバッハー修正法案、今年は審議されず
カリフォルニア控訴審、州の医療カナビス法は連邦法とは矛盾しない



●NORML2008カンファレンス、10月17日・18日にバークレーで開催
2008年8月7日 - アメリカ・ワシントンDC発

2008年の 
NORML全国カンファレンス が、10月7日(金)と18日(土)にカリフォルニア州のバークレイで開催される。「親の時代から変質した禁止法」 と題する今年の超豪華ナビスなカンファレンスは、バークレイの美しいマリーナ地区にある ダブルツリー&エクゼクティブ・ミーティング・センター が会場になっている。

今回で37回をむかえる年次カンファレンスでは、公式セッションとして次のようなテーマが予定されている。

  • メディアはどのようにしてカナビスの嘘話を作り出すのか
  • 合法カナビスを知る世代が育ちつつある
  • カナビス戦争は若者に対する戦争
  • 2000万人逮捕して分かったことは何か?

また、カンファレンス終了翌日の10月19日(日)には、NORML法律委員会とオークステルダム・ユニバーシティが共同スポンサーになって、「カナビジネス102」と題する 特別追加セッション も開かれる。このユニークな一日セミナーでは、カリフォルニア州で合法的に医療カナビスのビジネスを立ち上げる方法をステップ・バイ・ステップで紹介することになっている。

今回のカンファレンスでは、カナビス法改革の最前線で活躍するアクティビストの話を直接聞きながら、州および連邦レベルでの最新のカナビス政策の進展とこの1年間の成果を知ることができます。世界でも最もカナビス・フレンドリーな都市の一つとして有名なバークレーで、各界の著名人、NORMLのスタッフと各分野の一流専門家である役員たちと交流できる絶好の機会です。是非ご参加ください。

カンファレンスの詳細については、内容別にウエブページが用意されています。ホテルのディスカウント予約早期登録割引会場への行き方車椅子での宿泊について会場ブースへの出店についてカンファレンス・スケジュールNORMLのソーシャル・イベント案内

また、NORML2008カンファレンスへの参加登録は、専用ページ で受け付けています。

For more information, please call (202) 483-5500.
Answers to frequently asked questions (FAQs), about this year's NORML Conference.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7676


●ヒンチー・ロールバッハー修正法案、今年は審議されず
2008年8月7日 - アメリカ・ワシントンDC発

連邦下院議会に2002年以来提案されつづけてきたヒンチー・ロールバッハー修正法案が、今年は審議されないことに決まった。

ヒンチー・ロールバッハー修正法案では、財務省の年間歳出予算案の一部として、DEAの予算を制限して医療カナビス・ディスペンサリーなどに対する強制執行をやめさせることを目指して毎年提出されてきた。

しかし、今年は審議されないことになって、新大統領をむかえる来年はじめの議会までは現状の強制執行が続くことになった。

モーリス・ヒンチー(ニューヨーク、民主)とダナ・ロールバッハー(カリフォルニア、共和)の二人が超党派で提案しつづけているこの修正法案は、昨年の議会で、
165票の賛成を獲得 している。この票数は、連邦議会でのカナビス改革法案が獲得した票数とすれば過去最高の記録になっている。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, or Keith Stroup, NORML Legal Counsel, at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7677


●カリフォルニア控訴審、州の医療カナビス法は連邦法とは矛盾しない
2008年8月7日 - アメリカ・ワシントンDC発

今週行われたカリフォルニア州第4地区控訴審で、カナビスの医療使用を容認している州の規定が連邦の反ドラッグ法とは相容れないものではないという 
裁定 が下された。3対0で下された今回の裁定は、2006年の 高等裁判所の決定 を支持したものになっている。

州では温情利用法の一部を改正して、州が認定した医療カナビス患者にIDカードを発行するように郡に求めるようになったが、これを不服とする南カリフォルニアのサンディエゴ郡とサンベルナンド郡が提訴し、高裁では、「連邦法とは積極的に衝突するような事態にはならない」 として退けられていた。

2006年の提訴では、これら2郡の執行部は、カリフォルニア州の医療カナビス法が連邦の規制薬物法に違反しているとして、州のIDカード発行要求に従うのではなく、サンディエゴNORMLとカリフォルニア州を相手に 訴訟 を起こした。サンディエゴNORMLが訴えられたのは、もし郡がIDカードを発行しなければ、郡を訴えると発表して脅したからだとしている。

この時の裁判では、アレックス・マクドナルド裁判官が冒頭で、「連邦法の目的はレクレーショナル・ドラッグと戦うことにあり、州の医療プログラムを管理することにあるわけではない。…連邦法は、カナビスの所持に対して刑事罰を科すことを強制しておらず、カリフォルニア州が刑事罰を適応しないと決めた人に郡がIDカードを発行しても、連邦の規制薬物法とは積極的に衝突するような事態にはならない」 と述べている。

この高裁の裁定に対しては、サンディエゴの郡政執行官が投票を行い、4対1で控訴 することを決めていた。

こうした一連の動きについて、NORMLのキース・ストロープ法律顧問は、「今回の訴えは、執行官たちが法律の透明性を求めたものではなく、医療カナビスのいかなる使用にも反対しようとする意図から出てきたものです。執行官たちのこうした傲慢な態度は、選挙民を侮辱しているばかりではなく、税金の膨大な無駄使いにもなっています」 と語っている。

また、今回の裁判とは別に第2地区控訴審で争われていた 裁判 でも、先週の判決で、「カリフォルニア州法は、医療カナビス患者が定期的に医師の推薦証を更新することまでは要求していない」 とする裁定が下されている。

For more information, please contact Keith Stroup, NORML Legal Counsel, at (202) 483-5500.
The case is County of San Diego et al. v. San Diego NORML et al.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7678