ミトコンドリア細胞症の妊婦
THC製剤の投与で無事出産
Source: IACM-Bulletin
Pub date: 31 Aug 2008
Dronabinol effective against a hyperkinetic movement disorder due to a rare cell dysfunction in a case report
http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/ ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=277#2
アメリカ・ミシガン大学神経学部の研究チームは、まれな細胞疾患として知られるミトコンドリア細胞症で複雑な多動性運動障害に苦しむ女性の事例研究を発表した。
この女性は、24才当時この病気に被患し、カナビス製品を使って自己治療していたが良い反応を示した。方法は、カナビス喫煙と、合成THC(マリノール)5mgを1日3回の使用で、どちらからも効果を得られた。
主な症状は、震え、全身性ジストニア、多動性運動障害で、体重を36kgに維持することが難しかった。これは、運動障害でカロリーの補給が必要になっても、同時に軽度の食欲不振にも見舞われるからだった。
女性は26才になった時に妊娠した。無意識の多動性運動をコントロールする目的でマリノールを使うようにしたところ、妊娠中に体重を増加させることができた。
多動性運動をコントロールするための薬は他にもいくつかあったが、どれも妊婦に対しては禁忌すべきだと思われた。
マリノールを定期的に処方することで、女性の多動性運動障害は改善されていった。耐性状態も良好で摂取量を増やさなければならないような兆候は何もなく、食欲が増進されたことで体重も増えた。
結局、妊娠中には体重が20kg増加して、合併症などの全くない健康そのものの赤ちゃんが誕生した。
(Source: Farooq MU, Ducommun E, Goudreau J. Treatment of a hyperkinetic movement disorder during pregnancy with
dronabinol. Parkinsonism Relat Disord. 2008 Aug 7. [Electronic publication ahead of print]
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