スリランカ 医療カナビスの苦しみ

Source: Chronicle Blog
Pub date: 19 Sep 2008
Sri Lanka in Medical Marijuana Quandary
Author: Scott Morgan
http://stopthedrugwar.org/chronicle/552/
sri_lanka_medical_marijuana_ayurvedic_medicine


インドを中心とする南アジア地区では、これまで何千年のわたって アーユルベーダ医療 が行われてきた。だが、その調剤の多くにはカナビスが含まれていることから、現在のカナビス禁止措置 との狭間にさまざまな衝突が起こるようになった。こうした衝突問題を回避するために、スリランカの省庁に一つである伝統医療省とそのアーユルベーダ局ではここ何年も解決糸口の模索を続けている。

今週の月曜日、伝統医療省のアショカ・マリメージ大臣は、さまざまなアーユルベーダ治療薬に使うために20エーカーのカナビスを栽培する必要があると 発表 し、内閣に対して医療カナビス・ガーデンを作る許可を求めた文書を提出した。また、危険薬品委員会とも栽培の問題点について意見を交わすことにもしている。

「医療目的だけのためにカナビスを栽培しようとしているわけですが、やはりセキュリティの問題を考慮しなければなりません。精神作用のある薬物を栽培するわけですから、得られた許可が誤用されるようなことがあってはならないわけです。カナビスは、例えば、マダナ・モダカ などのアーユルベーダ治療薬の調合に必要なのです。」

マリメージ大臣は、自分たちのプログラムがうまく機能するかをインドの関係者にも相談するとも話している。インドでは、すでにアーユルベーダ治療薬用にカナビスを栽培できるようになっている。

アーユルベーダ局のラマニ・グーナワードハナ局長は、スリランカの伝統治療にはおよそ5500kgのカナビスが必要で、現在はその大部分が違法栽培で押収された作物に頼っていると言う。しかし、押収カナビスは、しばしば萎びたり乾燥し過ぎたりしていて医療的な品質が失われているために、きちんと栽培されたものが必要なのだと説明している。

この問題は、以前からもしばしば伝えられているが、2004年5月の記事 からは、さらに詳しい状況が知ることができる。