「NHKでの和田先生のご発言について」メールで再質問

投稿日時 2009-07-13 | カテゴリ: 国立精神・神経センター和田清氏への質問

NHKの「大麻の怖さを知ってますか?」で、大麻の有害性について専門家として発言している厚労省所管の国立精神・神経センター薬物依存研究部長、和田清氏に、7月7日に質問のメールをお送りしたが、回答を頂いていないので、秘書の方に電話で聞いたところ、回答するかどうかを含めて、先生ご本人の判断なので、改めてメールで問い合わせてほしいとのこと。そこで改めてメールをお送りした。




国立精神・神経センター
薬物依存研究部長 和田清様

ご多忙のところ、失礼致します。
織姫と彦星が年に一度だけ会える日、7月7日に先生に質問のメールをお送りした大麻取締法変革センターの白坂と申します。
ご回答を頂けるかどうか、秘書の方に本日電話でお訊ねしましたが、改めて先生宛にメールするようにとのことでしたので、改めてメールさせて頂くものです。念のため、改めて質問内容3点を付しますので、お忙しいところまことに恐縮ですが、先生がNHKの番組でご発言になっている内容について、ご教示頂きたく、お願い申し上げます。メールをお書きになるのがお手間でしたら、ご都合の良い日時をご指定頂けましたら、電話をさせて頂きますので、何卒よろしくお願いを申し上げる次第です。

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質問1
『ネズミに出る作用を人間で言いますと、非常に感情が不安定で、普段のその人には考えられないような行動を起こしうるということだと思います。時には得体の知れない恐怖心に襲われてですね、パニック状態になってしまう。そういうこともあり得るわけです。』

先生が指摘されている「パニック状態」とは、先生のご著書「依存性薬物と乱用・依存・中毒」に記されている、いわゆるバッドトリップと呼ばれるものでしょうか?大麻の効果が消えた後も、ご指摘のような状態が持続するのでしょうか?

質問2
『大麻はタバコよりは害が少ないんだという方がいたり、あるいはそういう報道がされることがあるんですが、何をもってそういうことを言うのか、その根拠というものは、実は私たちから見ますといっさい分かりません。どこにもその根拠がありません。』

大麻はタバコより害が少ないという報告は、2006年にイギリス下院科学技術特別委員会でも示されておりますし、1999年の全米科学アカデミー医学研究所の報告でも、使用人口比における大麻の依存性(9%)は、タバコ(32%)やアルコール(15%)と比べても低いとあります。
このイギリスや米国の科学者たちによる報告は誤りでしょうか?

House of Commons Science and Technology Committee Fifth Report of Session
2005.06

MARIJUANA AND MEDICINE Assessing the Science Base INSTITUTE OF MEDICINE

質問3
『大麻というものは、確実に、使っているうちに、薬物依存という独特の状態をつくります。そういう状態になりますと、どんどんどんどん大麻を使う回数が増えまして、最終的にはある種の精神病とか、そういう病気まで引きおこします。ですから大麻というのは比較的安全だというのは、まったく、私たちから見ますと、なんの根拠もない話ということになります。』

大麻の使用が確実に薬物依存や精神病になるというエビデンスを示した論文がありましたら、教えて頂けないでしょうか。

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不躾ではございますが、以上、よろしくお願い申し上げます。


大麻取締法変革センター
http://asayake.jp/

代表 白坂和彦
mail:thc@asayake.jp
住所・電話番号



和田先生には他にもお聞きしたいことがあるのだが、大変にご多忙な方だとのことなので、3点に絞った。ご回答頂けることを願い、お待ちしたいと思う。





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