デトロイト: 大麻非罰化条例案についての住民投票の実施を巡って係争へ
2010年8月19日 - アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト
ミシガン州デトロイト: 少量の大麻を所持していた成人を刑事訴追する事を禁じる地方条例案の提議者らは、今年 11 月に予定されている住民投票の実施を阻止するとした市の選挙管理委員会の裁定に対し、これに不服を申し立てた。
"Coalition for a Safer Detroit (より安全なデトロイトのための同盟)" は、2010年に住民投票を行うべく 6,000名を越える登録有権者から署名を集めた。
デトロイト選挙管理委員会は六月にこの署名を受理したが、委員会は先週になってこの条例案を住民投票の対象から除外する事を賛成3票、反対0票で決定した。この条例が成立すれば州法と矛盾するとの批判からである。
同盟の代表者らはこの裁定に不服を申し立てており、この問題についての公聴会が 8月26日木曜にウェーン郡巡回裁判所にて行われる予定だ。
条例の提議者らは、必要ならば州最高裁判所に対しても異議を申し立てるつもりだと語っている。2004年にもデトロイトでは、医師やその他の医療従事者の指示の下で大麻を所持または使用した個人に対しての刑事罰の適用を廃止する条例改正案が成立しており、彼らはこの事についても言及している。
デトロイト選挙管理委員会はこれまで、条例案の成立を法的に阻止するための努力は何もして来なかった。(訳注: この部分の意味が良く解らないのだが、一度は住民投票の実施を承認しておきながら今になって駄目だと言い出した事を指しているのか?)
より詳しい情報についてはhttp://saferdetroit.netをご覧下さい。
Source: NORML NEWS
Detroit: Marijuana Depenalization Measure In Litigation
August 19, 2010 - Detroit, MI, USA
翻訳とコメント by PHO
過去の記事(http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=1825)にもあるように、この条例案では大麻の栽培も売買も合法とされず結局は合法的な入手手段が存在しないなど、当初からあまり期待の持てないものであった。そこへ来て選挙管理委員会の邪魔が入り、状況はますます悪くなっている。
デトロイト市だけ非罰化したら州法と矛盾する? まあそうでしょう。その通りでしょう。だったらミシガン州全体で合法にしてしまえば良い。
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