マリファナマーチ東京2014 不参加の弁

投稿日時 2014-05-24 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

前日に水をさすようでまことに申し訳ない気持ちではあるのですが、やはり、どうしても私には納得できず、明日のマーチには参加しないことにしました。私に会いに来ると言ってる人もいるそうですが、すいません。


主催する根岸さんには恩義もあるし、東京でのマーチを継続して開催することにはと ても意味があると思うし、ますますの活躍に期待してもいます。私自身も信州医療大麻裁判について語り、「大麻無罪」のバルーンを掲げて歩くことを楽しみにして、特製ババロアの支度もしたのだけれど、下記のような判断により、参加を辞退することとします。申し訳ありません。ご盛会を祈念します。

根岸さま

ちは。マーチの準備に追われているところでしょうか。ごくろうさまです。
何度か電話をしましたが、つながらないのでメールします。

残念な話をしなければなりません。明日のマーチ、やはり私は参加を辞退することにします。理由は何度か話した、特定商取引法すら守らず、販売責任者名や連絡先などをサイトに明示せず、ヘンプドリックスなる屋号で、違法で不当な商売をやっている者から金銭や「商品」を貰ってマーチを開催するというあり方への疑問です。

彼は以前からメーカー品をやはり販売責任者名も連絡先も明示せずに売っていました。ちゃんとしたメーカー品ならいいやと思って私は看過してきましたが、無責任なインチキ商法がマリファナマーチ東京のスポンサーだと知り、何度か疑問を伝えてきた通りです。

米国でもCBD製品の業界は新しいビジネス領域ですが、メーカーには日本の食品衛生法に該当する法などの規制がかかり、製造工程のハードやソフトなども厳格な規定があるそうです。メーカーから原料を安く買って自分で混ぜて薄めて名前も連絡先も書かずに売っている弁解として、本人は「カリフォルニア在住なのに日本の法律を守らなければいけないのか?」とか「パンを焼いて売っているようなものだ」と言っているそうですが、地球のどこからであれ日本国内に向けてモノを売るときは日本の法律が適用されるのは社会人として常識の範疇だろうし、パンを焼いて売るのにだって、一定の決まり事は当然あるのです。いったい、どういう料簡なのだろう、どういう感覚してんだろうと、甚だ疑問は深まるばかりです。

カリフォルニア在住のある友人は、ファーマーズマーケットでピザを売ろうとしたところ、家庭のキッチンで作ったモノは販売できない、規定に沿った厨房設備で作られたモノでなければダメだと指摘されたそうです。いわんや、病人が口に入れるモノを、をや。

私は大麻取締法に反対していますが、法治主義に反対しているのではありません。むしろ、法治主義を肯定するからこそ、大麻取締法を改正したいと考えているわけです。

日本においてもCBD製品の普及は黎明期の緒についたばかりです。デタラメな儲け方をしようと思えばいくらでもできる時期です。だからこそ、特に大麻合法化の運動に関わる者であるならなおさら、ようやく開いたこのマーケットで消費者が騙されたりすることのないよう、メーカーから仕入れた原料を自分で混ぜて薄めて安く売るような、それでいて販売責任者名や連絡先も明示しないような売り方に対しては一線を画すべきであって、カネで取り込まれてしまうのでは、いったいなんのための運動だろう、なんのためのマーチだろう、と、私は虚しい気分になるのでござる。

「安く売って何が悪いんですか?」とか「買う人が分かってて買うならいいじゃないですか」という声も聞きましたが、もう少し深く考えてほしーものです。
ホントにそれが安いと言えるかどうかは措くとして、誰も安く売っていることを批判してないし、買う人が分かってて買うならいい、というのは、必要に迫られた病人ユーザーがやむなく言うなら理解できますが、売る側が言うのは単なる無責任な開き直りです。
本当に病人のことを思うなら、彼はメーカー品をもっと安く売ればいいだけです。

私はヘンプドリックスなるスポンサーの違法商法に納得できません。よって、残念ながら今回のマリファナマーチ東京への参加は辞退させて頂きます。

よろしくお願い致します。

追記:意見があるならマーチに参加して直接話し合うべきだ、という意見を聞きましたが、スポンサーの要件や特定商取引法すら守らないCBD製品をどう扱うかについては、マーチ開催の準備過程で処理されるべき問題だろうと私は思います。

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