厚労省やダメセン[正式名称:(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター]と、私たちとのこれまでのやりとりを見て頂けば分かるように、彼らはまともに大麻政策のことなど考えていない。
日本政府は、アメリカの麻薬撲滅政策に追従し、その延長で大麻を弾圧しているだけだ。欧州は必ずしもアメリカの麻薬政策に追従していない。
参照:「ハームリダクション政策」 / 「オランダは素面、正面からカナビス法のあり方を議論」カナビス・スタディハウス
大麻取締法から派生する諸問題は、基本的には、政策を変えないと解決しない。
しかし、大麻取締法に関する問題は、今のところ国政レベルでは関心を持たれていない。 大麻取締法から派生する諸問題を国政レベルで解決するには、政治への働きかけが不可欠だ。そのような時期に来ていると思う。
政治への働きかけには、大麻党のような政党を作る方法もあるだろうし、主要政党への働きかけや、政治家個人への働きかけもあるだろう。
建設的で、実現可能な、未来志向の大麻政策を作り、こちらから働きかけなければ、黙っていては何も変わらないと思う。
大麻政策を牛耳っている厚労省は、大麻の科学的事実になど関心がない。それは厚労省が持っている大麻情報の全てを見ても分かる。
彼らの関心は、既得権益を守ることであり、天下り先を確保して、何度でも高額の退職金を掠め取ることであり、そのようなおいしい生活を維持拡大することだけだ。国や国民のことなど全く考えていない。
堺屋太一さんが実に鋭く分析し、指摘している。堺屋さんは官僚を「怠慢」で「無能」で「退廃」していると言い切っている。官僚組織は「仲間利益優先」で「悪い奴ほど出世する」。「官僚のエリート制度改善無くして、日本の明るい未来は見えてこない」と言っている。元官僚の堺屋さんだけに説得力がある。
janjanビデオコラム参照
堺屋太一のビデオコラム vol.90 公務員制度の改革(1)
堺屋太一のビデオコラム Vol.91 公務員制度の改革(2)
堺屋太一のビデオコラム Vol.92 公務員制度の改革(3)
堺屋さんは、政府が作った「公務員制度の総合的な改革に関する懇談会」の理事で、この懇談会の様子は首相官邸のサイトでビデオが公開されており、官僚組織に切り込む堺屋さんの様子を見ることができる。
参照:首相官邸「公務員制度の総合的な改革に関する懇談会」
頑張れ!堺屋さん!
国連でも薬物政策が検証される今年、国内においても「薬物乱用防止新五か年戦略」の節目の年だ。
大麻取締法から派生する諸問題を解決するには、政策をどうするか、腐った官僚の壁をどう越えるか、という現実と向き合う必要があるのだと思う。
このサイトの左側の目次で言えば、今年、「論」や「質問と対話」を充実させる方向で、私たち自身の取り組みを深めていきたいと考えている。
(この項終わり)
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