桂川裁判 投稿者:バング 投稿日:2005/01/18(Tue) 23:31  No.159   [返信]
No158丹波童心さんの投稿にあるように
1003号法廷の傍聴席は満席で、開廷前の通路はイギリスで行われた大麻非犯罪化デモを
ほうふつとさせる雰囲気がしていました。
桂川さんは入廷の際、満員の傍聴席に軽く会釈し、手錠に腰ひも姿ではありましたが
穏やかな表情での入廷です。

若い裁判官が、耳を傾けるように聞いていた場面が印象に残ったので話したいと
思います。
丸井弁護士の弁論で
大麻取締法の見直しを含む、一歩踏み込んだ見解が示された(61年)長野地裁伊那支部の
平湯真人裁判長が述べた判決理由を代弁した時の事です。
「人への作用はそれまで考えられていたほど強くなく、他の薬物、ことにヘロイン、
コカイン等の麻薬や覚せい剤に比較すればかなりの程度作用の弱い薬物であること
また、慢性的使用の人格荒廃、凶悪犯罪等の弊害はアルコールの方が具体的に危険である事」
「アルコール、ニコチン煙草と比べて大麻の規制は著しく厳しい」
「刑事責任は行為の違法性と合理的な均衡を保たれるべきであり、右観点からは
少量の大麻を私的な休息の場で使用し、かつその影響が現実に社会生活上害
を生じなかったような場合にまで懲役刑をもって臨むことに果たしてどれほどの合理性
があるかは疑問はなしとせず、少なくとも立法論としては再検討の余地があると解される」
との弁論に
若い裁判官が頷いている様に感じました。
最後に丸井弁護士は裁判長に対し、刑の均衡を保つ為などという理由で逃げている
と強い口調で語られていました。
次回公判は3月11日PM4時、大阪高等裁判所1003号法廷で「判決」となります
一人でも多くの傍聴支援者で集い、日本の大麻裁判に対する国民の
関心の高さを裁判所に見せつけてやりましょう。