日本の論文 投稿者:フロッガー 投稿日:2007/03/02(Fri) 20:33  No.1871   [返信]
ダメ検証中・・・。資料集めしました。
「大麻を吸うと手紙の字がひらがなばかりになる。」という説の元ネタをゲットしました。
大麻反対派が良く出してくる
「たいまやくすりなんてひつようないのにてをだしてしまったのはぼくの心がよわいからです。たくさんはんせいします。・・・」
とかいう手紙、見たこと無いですか?確かダメセンターのHPにも前にのってた気がするんだけど見つからなかった。削除されたのかな。
精神医学31(9);p919-929, 1989.「 大麻精神病の6例」徳井達司ら、からの引用でした。
で、この手紙を書いた人の経歴が興味深いので引用したいと思います。
当時29歳の男性。20歳時にデザイナー専門学校を中退後、米兵と知り合い大麻を経験するも継続はせず数回で止めた。23歳、東南アジア旅行をきっかけに大麻を再開。24歳の時に1kg持ち込もうとして逮捕される。26歳、友人に誘われLSD使用し再逮捕。その後表情が暗く寡黙になり性格も変わった。28歳時、タイで急性ヘロイン中毒となり現地の病院に入院。その後窃盗容疑で逮捕、その時に自殺未遂。日本に強制送還され入院となった。その時には奇声を発したり、トンチンカンな言動が見られた。悪口を言う幻聴があり。入院後に言動が整ったが幻聴は持続したとのことだが逮捕を逃れる為なのではないかという不審がもたれた。
さて、こういう人が書いたひらがなだらけの手紙です。これは大麻によるものでしょうか。LSD、ヘロインの影響もあり、逮捕によるストレスからの急性精神症状の可能性も高く、これを大麻は怖いという宣伝に使うのはあるある大事典並みに酷い事実の捻じ曲げです。
日本の論文はこのような稀でハードコアな症例報告のみでした。そもそも稀だから症例報告されるわけですが。
これを元に、日本での大麻精神病の症状とは、なんつって教科書を書いてる訳です。とほほ。