そうです 投稿者:フロッガー 投稿日:2007/03/12(Mon) 23:12  No.2036   [返信]
野中さん、こんばんは。
そうです。日本はタミフルを使いすぎています。一昔前は薬が無かったので重い風邪としてむしろ感染の拡大を防ぐことを主体として診療していました。それで、大きな問題は無かったです。最近は検査も簡単になり10分で診断できる上、薬まであり一気に使用が拡大しました。
現場としては、仕事や生活のために一日でも早く治したいという患者の声に従わざるを得ないということがあります。タミフル以外にもリレンザという薬がありますが吸入薬であり使用がやや難しいためあまり人気がありませんでした。子供に関してはリレンザへ切り替えることを考えるべきかもしれません。
野中さんのおっしゃるように、厚生労働省の対応は変です。子供に関しては不審死が報道され、因果関係がわからないとしても注意勧告があってよいと思います。もし因果関係があった場合には厚生労働省の責任が問われることを考えれば、賢い対応とは思えない。これは本当に製薬会社の意向があるのかもしれません。小泉改革以降医療を福祉ではなく産業と捉える考え方が出てきています。産業主体ではなく、学問・福祉が主体であるべきと私は考えています。ただし以前と違うのは医者はかなり注意して薬を出すようになっています。訴訟社会になってきていますから。
新型インフルエンザの備蓄に関しては、野中さんと意見が異なります。鳥インフルエンザの拡大を考えると、新型インフルエンザへの変異は近いかもしれない。その場合は多くの死者が予想されています。抗インフルエンザ薬がどの程度効果があるのかは未知ですが、今のところタミフルとリレンザしか頼るものはありません。タミフルに関しては大人での異常行動はあまり無いこと、感染の危険が副作用の危険を上回ることから、注意して使用することで利益はあると考えます。ただしリレンザに一部切り替えてもいいと思います。
いずれにせよクスリはリスクであります。リスクとべネフィットで自由に選べるべきです。状況によってリスクを誇張したり隠したり、はダメゼッタイ。野中さんの言いたいことはそういうことでしょ?