| 世界びっくりニュース(コカの葉をボリビアの国章に)
2007年03月16日(ラ・パス 14日 ロイター)
世界第3位のコカイン生産国であるボリビアの憲法改正議会で、国章をコカの葉を描いたものに変える案が検討されている。
コカは一般的にはコカインの原料として知られているが、ボリビアではコカは貴重なハーブであり、伝統医療で空腹を抑えたり高山病を治療するために使用される低刺激性の薬なのだ。
提案は、現在国章に使用されている月桂樹とオリーブの枝はヨーロッパの象徴なので「忍耐と国民経済の象徴であり古代から神聖視されてきたコカの葉に変えるべきだ」と主張している。
国章にはボリビア固有のラマとコンドルにコカの葉を加える案が検討されている。
左派で先住民族のモラレス大統領は最初、コカ栽培業者グループの指導者として政治の舞台で脚光をあびた。
同大統領はコカイン生産を弾圧する一方、コカ生産を全廃するプログラムを縮小し、歯磨き粉やキャンディなど合法的なコカの商業利用を促進している。
米国務省はモラレスの政策はコカ栽培の拡大を助長しており、米国が1990年代から進めてきたコカ栽培全廃計画を阻害するものだとしている。 |