| サイケデリックスと文化
臨床とフィールドから 2002
武井秀夫 中牧弘允
われわれ二人はアマゾンをフィールドとする人類学的調査研究をおこなッてきたが、共通するテーマとしてシャーマニズムやドラッグ文化に関する事柄に取り組んでいた。
現代産業社会で摂取される嗜好品としての「麻薬」は法的取締の対象であると同時に、人類の負の遺産として語られることが多い。
しかし、心身の病気に対して何らかの治癒効果をもつ薬物としてのドラッグは、近代的設備をほこる病院でも熱帯のジャングルのなかでもプラスの意味をもって使用されてきたことをわれわれは実見してきている。
しかも、それは神話や儀礼、治療や医術にかかわる、すぐれて文化的な価値をともなってる。
その自然観、社会観、人間観とかかわらせて文化的に理解する必要があると考え、テーマとして「ドラッグ文化」を採用した。
国立民族学博物館の共同研究「ドラッグ文化の諸相」(1997〜98)における成果の一部をまとめたものだそうです。
日本でもまじめに研究されている方はたくさんいるのに・・・
みんな頑張ろう!
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