「24歳以下服用は自殺に注意を」抗うつ剤添付文書に追加 投稿者:野中 投稿日:2007/12/30(Sun) 02:52  No.3079   [返信]
厚生労働省は26日、国内で流通する16種類すべての抗うつ剤について、製薬各社が添付文書を改訂したと発表した。

 24歳以下の患者が服用すると自殺を企てる危険性が高まることなどの注意事項を追加した。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071226ik21.htm

今般,複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験において24歳以下の患者で自殺念慮,自殺企図等のリスクが増加したという試験結果に基づき,米国において,抗うつ剤の添付文書が全般的に改訂されたことを踏まえ,我が国においても抗うつ剤の使用における自殺に対するより一層の注意を促すために,抗うつ剤の全般的な注意として,@24歳以下の患者において自殺念慮,自殺企図のリスクが増加すること,Aうつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれがあること,B家族等に自殺念慮,自殺企図のリスクについて十分な説明をすること,について使用上の注意を改訂し,注意喚起を図るものである。

厚生労働省 07/12/26 医薬品・医療機器等安全性情報242号 p11 使用上の注意の改訂についてhttp://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/242.pdf

それにしても遅すぎる対応。

この副作用のリスクは1990年に最初に研究論文のかたちで報告されたが、2004年以降に米・英・EUの薬事監督庁が製品への警告表示を指導するなどの対応をとりはじめるまで、産官学にまたがる関連業界から実質的に黙殺されつづけた。
<デイヴィッド ヒーリー著, 抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟より>

 新薬の開発と臨床試験には、莫大な費用がかかるために、重大な副作用などでその新薬がコケれば製薬会社は莫大な損害を被るそうです。「新薬」として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができます。SSRIと呼ばれる抗うつ薬を販売して莫大な利益を得た製薬会社の株主にはかつて、パパブッシュも名を連ねていたそうです。
 抗うつ薬が発売され始めた時期とそれまで合法であったMDMAが半ば強引に非合法な薬物に指定された時期、DSM-V診断基準が確立され、それまで依存性は無いと言われていた大麻が精神依存の怖れがあるとされた時期などが重なり合っていることから、政治的な権力を握るものがビジネスの為に政治力を用いたのではないかと疑ってしまいます。

危険な薬ですね。大麻の抗ストレス剤としての可能性の研究の今後に期待。

ちなみにSSRIには健康な人の自殺企図のリスクも高める傾向にあるそうで、自殺だけではなく銃乱射事件や妻を冷酷に殺害してしまうなど様々な事件に関わっています。一体どれだけの人が犠牲になり、どれだけの人が儲けたのでしょうか。

大麻がアメリカ政府によって厳しく規制するよう圧力をかけられていることも、結局パイをどのように分け合うかということだけを考えている者達のビジネスの為だと思います。