チベット、人権 投稿者:フロッガー 投稿日:2008/04/18(Fri) 11:53  No.3474   [返信]
チベット問題について、僕はしらさんに同意します。
基本的には、僕は判官びいきで弱い側を応援するたちです。それは武士道的な倫理観からくるものです。チベットがもとめる高度な自治と中国の国家維持がぶつかっていると思うのですが、その点ではチベットに義があるように思いますし、圧倒的に中国の国力が強い事を考えると人情的にもチベットを応援してあげたくなる。
でも、チベットの人権問題を、対立・内戦の火種にしようとしている勢力もあることを意識しておく必要があるのかと思います。

人権について。
チベット問題も大麻問題も、人権問題といえると思います。人権とは何か。しらさんの記事の通りだと思いますが、ちょっと僕の考えを付け加えたいと思います。
人権を理解するには、では人権はどのように使われるのか、何の為にある概念なのかということを考える必要があると思います。
人権というのは、国家権力など組織の権力に対するものだろうと僕は思います。国家権力は本質的に、人を支配し抑制する本能を持っていると思います。それに対する抑止力として人権という概念がある。
国家に対して少数派が戦う時には、人権を武器にする他無いとも言えると思います。チベットしかり、大麻しかり。我々が人権を主張するのは宿命的なことです。
しかし、人権でもって個人同士が争うというのはあまり無いと思います。我々は反対派の人に対して人権を守れと言っているわけではなく、国家に対して言っているわけです。そこに誤解があるように感じました。

反対する理由が合理的な理由ではなく情緒的なものである人の意見を変えることは難しいでしょう。とにかくトリップが駄目なんだという思想だと思うから。
だけど、権力者が人を拘束する理由にはならない。そこに人権の問題がある。暴力・犯罪傾向など社会的な害があるか、深刻な健康被害があるか、といった合理的な事柄で決定されるべきことです。
我々が主張しているのは、そういったことなのです。