| アイスティーさん、しらさん。 アイスティーさんへのしらさんのお返事のとおりです。 詳しく書けば、 まずモルヒネ製剤について。 依存が理由で使用ができなくなるというのは非常にまれです。麻薬と言うこともあり、処方する患者を慎重に選んでいますし、(重症・難治・病気の末期例がほとんどです)毒性も思いのほか高くないです。 そもそも、痛みに対して用いているのであって、レクリエーションに用いているわけではないので、量も調整されていますし、減らす時も様子を見ながらですから、依存の問題が出にくいということもあります。 むしろ、麻薬指定ではない麻薬様の薬である、ソセゴンやレペタンといった薬は、気軽に出されるということもあり、依存者が少なからずいます。痛い、といって救急受診し、ソセゴンを打ってくれと要求してきます。こういう人たちのブラックリストが病院間で共有されており、それなりの対処をしています。
医療大麻については、しらさんのおっしゃるとおりで、なんにでも効くわけではありません。 具体的にいえば、癌末期の痛みで、モルヒネ製剤によりコントロールされるのが約80%で、残りの人たちに対して医療大麻が有効ではないかと考えています。また、大麻製剤がモルヒネの効果を増強するという報告もあることから、補助薬としても有効かもしれません。 痛みの性質により効果が変わってくると考えてください。抜歯後の痛みや傷の痛みには大麻はあまり効きません。神経痛のような慢性の痛みのには効きます。
さて、マスコミの報道について、大麻に限らず全国民的に不信が募ってますね。 私は、マスコミの偏向報道は今に始まったものではないと思っています。太平洋戦争時はもっとひどかったのではないでしょうか? 我々は、相手の変化を期待するだけでなく、現実に対処すべきです。マスコミの報道には2つある。「単純なニュース」と、「プロパガンダ=何者かが世論誘導のために意図的にながしているもの」です。 これは現実なのですから、情報の真偽を「自分で考えて」決めなければなりません。インターネットもあります。情報の海の中で、人を頼るばかりではなく、自分が目覚めなければならないのです。2つの目のほかに、思考という真実を見る目が必要なのです。 |