ゲートウェイ 投稿者:フロッガー 投稿日:2009/03/13(Fri) 09:38  No.4894   [返信]
リスク比は発生率の比と言うことで分かりやすい概念かと思います。ハザード率は生命表分析の時に用いるやり方で、たとえば一定の割合で死亡していく場合に、縦軸に人数、横軸に時間をおいたグラフを書くと、右下下がりのグラフになりますよね。そのグラフを数式化できるのですが、その場合に曲線固有の定数が出てきます。厳密には違うかもしれませんが、減少速度というような感じではないかと。その比をハザード倍率と呼ぶのではないでしょうか。
発生率の比がリスク比で、発生(減少)速度の比がハザード倍率というか。統計の専門ではないので違っているかもしれません。

ゲートウェイの問題は、統計的手法というよりは、相関関係が因果関係ではないこと、つまり交絡因子があることだと思います。
大麻が違法であるという大きな要因を消すことが出来ない。大麻が違法であれば、大麻使用者は自ずと違法行為に親和性が高い人が多くなるし、冒険心の強い若年男性が多くなる。
原因は大麻ではなく、違法な大麻を行うことのできる被験者のキャラクターにある。と言うことだと僕は思います。
山口先生の論文はかなり専門的で、良く分かりませんでした。Guttman scalingという手法が肝のようですが、勉強してみます。ただ、そういう統計の手法の問題ではなく、大麻が違法というバイアスがものすごく強いのだというところが問題なのだということでしょう。