「日本の青空」をこの目で見たいなぁ 投稿者:しら 投稿日:2009/05/19(Tue) 18:36  No.5083  Mail  [返信]
作務さん

「日本の青空」、面白そうですね。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/

私は、日本はこれまで、あるいは今も、「敗戦」の影響を強く受けた状態で存在しているのだと思っています。義務教育で教えられた三権分立などというシステムは機能しておらず、権力が内閣に集中するように憲法で規定されている。それが現実だと思います。
司法の独立を担保するには、最高裁の裁判官人事を、内閣に任せず、せめて国会の承認を要する案件にしないと、裁判所は内閣の顔色を窺うような判決ばかりを出し続けるだろうと思います。

敗戦後、新たに憲法を制定するにあたり、ご紹介頂いたような、日本人による立派な草案もあったことは事実でしょう。弾圧を受けながらも、あの戦争に反対し続けた人たちもいました。そのような歴史的事実を掘り起こし、日本人の共通認識として定着させることにも意味がある一方、やはり、憲法も、言論の自由も、民主主義さえも、戦争に負けてアメリカに持ち込まれたものだという事実も直視しなければならないのだと、私は思っています。

これほどまでに憲法の改正が困難な制度になっていることもまた、アメリカに仕組まれた現実なのだろうと思います。安倍首相の下で国民投票法が作られましたが、その手法や内容は措くとして、憲法を改正するための手続きさえ決められていなかった現実は、日本が憲法を自分たちの手に取り戻していないことの証左であるように思われます。

憲法改正の問題は、何をどう変えるのか、そもそも、どのような日本社会を構想するのかという大問題に直結する話で、とてもここでは手に負えませんが。

戦後、アメリカに従属する立場で、日本は推移してきたと思います。時の政権にCIAから資金が提供されていたという事実まで明らかになっているほどです。
一方で、講和条約に調印していないソ連(ロシア)とは、国際法上は、今も戦争状態にあるのが現実だそうです。
政権交代は、日本がアメリカ一辺倒の政治体制から脱却するための一歩でもあるのではないかと、私は思っています。

アメリカと不仲になる必要はないし、友好的な関係を維持するのは当然として、他の近隣諸国とも、平和的な共存を図れるような日本であってほしいですね。