始めまして 投稿者:ラマヌジャン 投稿日:2009/06/24(Wed) 01:40  No.5147   [返信]
こちらのサイトを偶然発見して(というか、日本でのこういったサイトはどうせちゃちなものだろうとの先入観で、積極的に探しておりませんでした)、見ている者ですが、素晴らしいサイトですね。読みやすいデザインが特に初めて来た人にはいいと思います。

以下、駄文です。個人的な話ですが、全く別の方面で私もささやかながら天下り法人の相手(それだけを相手にすればいい問題ではないのですが)をしているので、管理人さんの天下り云々の文句は非常に良く分かります。50代の元官僚の人を舐めくさった口調にすぐキレてしまいます。本当は辛抱強く対応するべきでしょうし、そうされてる人は尊敬しますが、愚にもつかないことを言う思考停止なアホには我慢なりません。

まだ駄文です。そしてまだ個人的な話で恐縮です。この問題に積極的に興味を持つきっかけは、自分の趣味であるドキュメンタリー映画鑑賞でした。幸い英語が聞き取れるので、今まで結構な数を見ていると思います。そもそもマリファナ関係はメジャー作品にならないので、かなりの「ドキュメンタリーバカ」じゃないと見ないと思います。下の方で名前の出ているSuper High Meはかなりメジャーな作品です。(質ではなくて、人目に触れるという意味のメジャーということです。個人的には駄作だと思いました。オチャラケ風味でストーナーズ・フィルム(stoner's film)だというのを理解した上でもキツい鑑賞でした。)今まで見た中で一番の傑作はアメリカのSHOWTIMEというケーブルチャンネル用に作られたIn Pot We Trustという作品です。多発性硬化症のシングルマザーの使用前の映像、モザイクがかけられたバイヤーから購入する映像、使用後の子供と遊んでいる映像は最も説得力のある映像だと思いました。またワシントンDCで合法化を目指してロビー活動を行っている青年が実際に議員と話している映像も出てきます。YouTubeの方にあると思いますので、興味のある方はどうぞ見てください。

今度は多少有益かもしれない情報です。裁判関係の話が出ていますが、アメリカの陪審員制度にはJury Nullification(「陪審員による無効」と訳すのでしょうか、適切な訳語を知らないので弁護士とお付き合いのある方は聞いてみて下さい)というものがあります。これは何かというと、証拠がどう見ても100%有罪を示している場合でも、該当の法律が刑事罰と認められない(要するにバカらしい法律)と陪審員が判断した場合は、これを言い渡して無罪にできます。実際にマリファナ関係でこれで無罪になった事件が何件かあります。英語のフォーラムで、「正面切って合法化に持ち込むより、これが連発して法律が形骸化して足元から崩れるシナリオもあるんじゃないかなぁ」みたいな書き込みも見ました。でも、これ今度の日本の裁判員制度には無さそうですよね。アメリカの年次改革要望書に尻尾振って裁判員制度を導入したなら、ここまでマネしろよと思いますが。

最後に、既出かもしれませんが。アメリカ(他の国でもそうでしょう)では自然に生息するものについては特許を取れないことになっています(だから、遺伝子組み換えとかやらかすんですが)。だから、マリファナ解禁になると製薬会社、医療業界が困るんですねぇ。上のIn Pot We Trustの中でも、医者が「絶対ダメ」論を展開する映像があります。そして、アメリカの各省庁は産業界と一心同体です。日本の官僚制度とは違って、省庁と産業界の重要なポストを行ったり来たりしています。天下りならぬリボルビング・ドアーです。医療マリファナについては食料薬品局(FDA)の管轄ですが、製薬会社、医療業界の言いなりです。で、日本は戦後の禁止法からずーっとアメリカの言いなりですよねぇ。日本の薬品事情には詳しくありませんが、ほとんど海外からの輸入に頼ってますよねぇ。ご活動の腰を折るような話で恐縮ですが、個人的にアメリカに先駆けて、日本での医療マリファナ解禁については悲観的です。アメリカに本拠を置く国際資本家の金で操られている問題だと思うので。それでもヨーロッパの国々ではほぼ解禁になってるようですが、アメリカのポチが巣食う日本の政治、官僚制度はどうでしょう。天下り団体に電話かけると、自分より下の年代まで官僚制度に取り込まれてる口調で対応するのを聞くと、まだ長い道のりだと思います。

長い駄文、失礼しました。