本人次第 投稿者:しら 投稿日:2009/07/02(Thu) 00:22  No.5165  Mail  [返信]
野中さん
成田君の裁判で署名活動をやるとすれば、何を求めての署名なのかがポイントになると思います。減刑とか温情判決を求める類の話ではないので、やるとすれば、患者自身が自らの治療に大麻を選択することを認めるよう求めるとか、それを刑事罰で禁じているのはおかしいといった方向性の内容かと思うけど、現状では、成田君の裁判では、そのような法律論は全く展開されておらず、いったい何を獲得目標にして、何を論証しようとしているのかすら曖昧です。今日も成田君と電話で長時間の会話をしましたが、今後の展開については、まだ私にはどうなることやらよく分かりません。私としての意見は改めて伝えましたが、これは成田君の裁判なので、本人が自分で方向性を決めるしかありません。私としては、ひとまず、彼自身の判断を見守るしかないと、現時点では思っています。
野中さんの建設的な提案に感謝します。

かっちゃん
>カンナビストさんのこの発言ですが、信じられません。

裁判に取り組んだことがある者なら、自明の前提であるべき事柄が、残念ながらそのように認識されていません。第4回公判では、証拠調べが終わってしまってもおかしくない流れだったようですが、ひとまず先延ばしすることはできたようです。が、はっきり言って、今のところ何の展望もなく、次回に論文を提出することになったようですが、何を立証するために、どのような論文を出すのかすら、成田君本人にも、弁護士にも、支援している中心的な人たちにも、見えていないようです。

>反対証拠とか反対証人という言葉を知っているのでしょうか。

本当は、最初から法律論を展開する意味でも、検察側の反論に備える意味でも、リスボン宣言(*1)や、行政の不作為に関する論証など、当然のこととして準備しておくべきだったろうと私は思っています。しかし、私には、弁護側がそのような踏み込んだ法律論を展開する意思も、意欲も、まったく感じることができません。

(*1)医療大麻−患者の権利
http://blog.goo.ne.jp/dr-frogger/e/eec3e6e1f46ff06be2584cb56e0b9940
成田君の裁判で弁護側からリスボン宣言についての言及があったのかどうか知りませんが、少なくとも、法律論が前提になっていなければ、大麻がクローン病に効くという論文同様、立証趣旨に照らしての意味を持ち得ません。

>主張をいかに客観化する考察と努力がどの程度されていたのか?

弁護側は、主張を法律論に落とし込んで論理展開をする必要があり、そうでなければ法廷で通用するはずもないのですが、まさにかっちゃんが「驚愕の思い」に駆られるように、これまでそのような戦略的展開がまったく為されていません。実に、驚愕の思いですね。

>私も体調が悪く、耳鳴りや肩の慢性痛に悩まされています。

大変な思いをされているようですね。どうぞお大事になさって下さい。