無題 投稿者:やま 投稿日:2009/07/05(Sun) 10:31  No.5182   [返信]
今 児童ポルノに関する法律をどうするかがけっこう話題になっているでしょう 私は規制に賛成です 単純所持も規制したほうがいいと思います 
でもサンタフェがどうのとか自分の子供の写真を持っててどうとかの話題を見るとね 私は笑っちゃいます んなことまで決めなきゃいけないのかよ と思ってしまいます 
そういうことを一般の人が議論するのはいいかもしれませんが国会で議論するのはどうだかなあ と これは私の考え方です

これは私個人の考え方ですが規則であまり細かいことを決めすぎることに反対です やっていいことと悪いことの区別がつかない子供ならともかく ある程度の年齢になりそれなりの経験をつめば自己判断できるんだよね これはその規則の性質というかジャンルにもよるのですが 少なくともポルノとかは規則で細かいところまで決めすぎない方がいいと考えます 

規則によって人間の行動を決めるのではなく その人の意思によって行動を決めさせるようにしたほうがいい と考えるんです 18歳以上ならよくて未満なら淫行だと言うのも その どうだかなあ まあ どこかで一線を引かなきゃいけないのは分かるんだけど 私は規則に反するからダメなのだという考え方に嫌悪感があります

しらさんが危惧しているのは権力者側が規則を盾に市民を圧迫することでしょう それはなんとしても避けないといけません 現実的に一党独裁は弊害を生み出す元になっているかもしれません (次の選挙ではさすがに政権交代になると思うけど)

私の考えは理想論かもしれませんが 規則はできる限り緩めて個々の人間の意思に任せたい それは市民の側はもちろん公権力の側においても同じように思ってます 

私は2回捕まって合わせて半年ほど留置場でおまわりさんたちと顔をつき合わせてましたけど おまわりさんも普通の人ですよ 普通の人だけどいつも被疑者たちを目の当たりにしているからある程度勘が働くみたいです 勘ですから絶対ではありませんが怪しい人物はなんとなく分かる 「山崎とか見てると普通だもんな」というようなことを一度ならず言われましたよ 刑務所でも刑務官から「君は素人だな(ここに来る様な人たちとは違う」と言われたし なんとなく分かるんですね それから 私も少しですが分かるようになりました シャバにいても例えば山谷とか飯場とかだと塀の中の経験者が一般社会に比べると多いんですよ なんとなくピンと来ますから、、

普通のおまわりさんは普通の人にあんまり意地悪はしないですよ 少なくとも私は留置場でおまわりさんから優しくされたことはあっても意地悪されたことはありません ただ刑務所では一部 一部ですがちょっとおかしな刑務官がいましたけどね(赦せない奴というのもいるものです)

おまわりさんは聖職者だと思います 同じように政治家も裁判官も聖職者でしょう 聖職者には規制はできるだけ少なくして権力を使いやすいようにしてあげたい その代わり聖職者でありながらその職務に反する権力の使い方をしたものには一般市民とは比べ物にならない重い罰が待っている そういうシステムがいいんじゃないかと私は思ってます

サンタフェをどうするかは法律で決めるよりそれを持っている個人が決めればいい もしその個人がサンタフェは問題ないと所持して しかしそれを見つけたおまわりさんがこれを児童ポルノだと見做し所持者との間に争いが起こるなら そのとき裁判所に事件として持ってくればいい 双方のうちどちらの言い分が正しいかを裁判官が見極める(裁判官が決めるのではなく見極めるんです) それでいいのだと私は思ってます

しらさん 現実には裁判官は自分の意思による権力行使をしている とはとてもいえないんじゃないかな 現実の裁判官はほとんど右に倣えでしょう 前例を踏襲するしかしていない 結果として不作為の職権濫用だと私は考えています 

日本では違憲判決が極めて少ない 司法が国の側に寄りすぎているという批判があり それゆえに憲法裁判所を作るべきではないかの議論が出てきていたように覚えています しらさんの危惧もここから来ているのだと思います 

私には三権分立 特に司法が独立しなければいけない という思いが強くあるんですね プータローの私の立場でそのように思考するのも変といえば変ですけど、、、現在の司法は国によりすぎていると言うより法律によりすぎているのだと思います 裁判官がとにかく法律にあわせて事件を処理しようとしている そのように見えるんですね 法律よりも自分が担当している事件の内容をよく見ろ その上でどの法律を適用するのが正当であるかを見極めるんだ と私は判事たちに言いたい

司法の独立と言ってもその立場を無視してはいけません 前のコメントで時制の話を入れましたが立法は未来に起こる事件を予想して法律を作ります 対して司法は過去に起きた事件を見て法律を適用するんです この違いがとても大事です 立法段階で未来に起こるすべての事件を想定して対処できる法律を作ることは 不可能です それさえあれば関係する事件に万能となる法律など現実的には作れない 閻魔様をつれてきたってそんな芸当はできない だけど司法での法令適用なら可能なんです 過去に起こった出来事に限定されるからです もちろん簡単ではありませんがプロならばそれぐらいの芸当はしてほしい それができて初めてプロの裁判官を名乗れると思っています

すいません この辺は私の理想論を喋ってます 現実に私の目から見てこれはプロだと思える裁判官を見たことがありません 実際の裁判における訴訟指揮以前の考え方なら井上薫氏のそれが私的には100点満点なんですが、、、

しらさんの意見は政府の暴走をけん制するものとして司法の違憲立法審査権に期待しているからだと思うのですが やっぱりねえ 立法は国会の権限だと思います 一義的に憲法に反する どこからどのように考えても憲法に反する場合を除いては裁判官が国会の制定した法律をつぶしてしまうようなことは避けるほうがいいと思います 
大麻取締法で言えば 量刑の部分などは確かにどこからどう見たって不当だと考えられるので排除するような違憲判決をだしてもかまわないと思うのですが大麻取締法そのものを排除するような違憲判決はちょっと問題かなと思います いい法律だとはとてもいえませんがそれはそれで役に立ってる部分もないとはいえない 社会に対しての影響力とかを考えるとね そして社会に対する影響を考慮すること事態が裁判所よりは国会の役目でしょう 役割の違いを認識しなければいけないように思います