Aさん 投稿者:しら 投稿日:2005/09/22(Thu) 01:24  No.528  Mail  [返信]
人権擁護法案について私がヤバイんじゃないの、と感じるのは、大麻で逮捕されない社会を求める取り組みに照らしてではありません。Aさんと同じように、私も「この主張の根本は、どんな法案やら現行の憲法に照らしても、毛ほども矛盾や弱みや引け目などない、正当な主張だと」考えています。そのこととは別に、私が人権擁護法案に感じる危うさは、櫻井さんの文章にもある「人権侵害の概念はきわめて曖昧」という点と、言論の自由に対する規制になりかねない点です。
それと、この法案では、法務省の外局となる人権委員会に警察のような強権を与え、立ち入り検査や証拠品の押収なども認めるようですが、裁判所が出す令状なしにそのような強権発動ができるものだったと思います(間違っていたらどなたか指摘して下さい)。もっとも、現状の裁判所だって検察の言うままに令状を乱発しているので、これもこれで大問題だと思いますが。

一方、実名報道する必要などない大麻の少量所持などでも被疑者の氏名をマスコミが当局発表の垂れ流しを書き、それが大変な苦痛を当事者たちにもたらしている報道被害の現実もあり、メディアの側にも大きな問題があると思います。

先の選挙の結果を見ても、なんだかこの社会はある種のファシズム状況に向かっているような感じがして、イヤだなぁ、ヤバイなぁ、と私は感じるのです。ヒトラーは選挙で選ばれた。そんなことを想起してしまう今日この頃であります。