| 医療大麻について皆さんにイメージがつけばと思い、簡単にまとめてみました。 1.神経に対して ・メインは痛み止め作用でしょう。メカニズムは過剰な興奮を抑えるようなイメージだと思います。すなわち神経痛のようなタイプに良い。具体的には、多発性硬化症による痛み、エイズの神経障害の痛み、神経障害性疼痛など。 ・神経を守る作用(神経保護作用)も言われています。 ・脳に対する作用は独特の大麻酔いがあります。これは体の医療目的で用いる場合には、必要ないことが多く、副作用でもあります。精神病に良い可能性はありますが、個人差や環境要因に左右されるため、まだ評価は定まっていません。(ひょっとしたら、治療者とセッションで用いると良いかもしれないという気がします。) 2.筋肉に対して ・筋肉を弛緩、すなわちほぐす作用です。多発性硬化症では筋肉がこわばる症状が出るので良いです。また、血管の平滑筋が緩めば目が充血したり血圧が下がったりしますし、気管支の平滑筋が緩めば気管支が広がります。 3.吐き気止め・食欲増進剤として いわゆるマンチーズ。エイズ・癌などでは食欲が落ちてしまうので、それに対して効果があると言われています。 その他 ・目に作用して眼圧を下げます。緑内障治療。 ・免疫システムに影響を与える可能性があります。しかし免疫システムは複雑なためまだ不明な点も多いです。 ・抗腫瘍作用。特に神経膠腫という脳腫瘍に対して。研究段階。 |