アメリカと違う日本のゲートウェイ 投稿者:かっちゃん 投稿日:2009/08/13(Thu) 20:35  No.5362   [返信]
 日本の薬物乱用者(タバコ、アルコールを除く)の中で3大乱用薬物と言えば、覚醒剤、有機溶剤、大麻の様です。そういうと大麻使用がいかにも罪悪に聞こえますが、ただし、これは精神病院のデータからの私の感想です。ほぼ間違いないと思いますが、実は大麻によって精神病になったとされる者の数が非常に少ないと言うことも注目するに値する事です。ある病院では殆どいないという院長の話もあります。使ったという患者は多く、罪悪感はあるがそれで精神作用に悪影響があったという認識は殆ど無いようです。

 しかし、覚醒剤、有機溶剤についで使用者が多いというのも事実。「僕は覚醒剤も大麻もやった」という人の話しは多いのですが、最初に大麻をやってそれが引き金となって覚醒剤をやる様になったという事は殆ど無視しても良い事例だと思っています。覚醒剤は確かに依存性は強いが同時に日本ではリタリン等の向精神作用の強い合法薬を求めて精神疾患にかかった人も多いのです。(つい最近2000年頃の話し、今はどうなったのでしょう)

 「違法であるから麻薬」だと思って、覚醒剤でも大麻でもどちらでも良いが手を出すというケースは多いでしょう。さらに有機溶剤については開始年齢が若いという特徴ははっきりとありますがこれから大麻や覚醒剤へ移行するのが一般的とも言えません。

 アメリカではコカイン使用の青少年は90%、マリファナ経験者であるが、マリファナ使用者の90%はコカインを経験しないままである。
 と言うことからゲートウェイ理論は否定されますが、日本ではマリファナとコカインの関係にあてはまる数字自体が存在しません。日本では有機溶剤を除いて殆どのドラッグ開始年齢の平均がたいして変わらず、むしろ絶対数で覚醒剤使用者の方が多いので、覚醒剤を大麻より先に使用した者の方がずっと多いでしょう。

 今日ものりピーバッシング放送がされてますが、おかしいのは夫の供述がのりピーをかばっているという物であるなどと言う類のもの。最初は夫の方が妻に勧めたものであるなら、今更かばっても人に勧めた罪は大きい。まして夫婦関係の中で使用されたら、一方がしばりつけようとする意志があったかも知れない。押尾学もバッシングを受けていますが、MDMAをセックスがらみで使用した疑いから大衆の嫌悪感に媚びた週刊誌等の記事があるのでは?

 今、お盆で週刊誌もお休みでお盆特集合併号に間に合わなかった社も多いと思いますが、これからのりピーと押尾に対するバッシング大合唱がはじまるんでしょうね。単なる嫌悪感から来る怒りを煽っても「社会問題としての薬物乱用問題」は解決しないでしょう。個々の薬物の正しい知識を伝えるのもマスコミの大きな役割だと思います。