| いわゆる薬物乱用問題を調べているうちに、大麻については一体どういうドラッグなのか本当に良く解らないと思うときがあります。ただし、たとえばカナビススタディーハウスを読んでなく、医療カナビスも知らず、エンドカンナビノイドという言葉も知らなければ当然そうなるのではないかと言う気持ちにもなるだろう。という事です。
薬物乱用者の使用した薬物の中でも頻繁に出てくるマリファナ、大麻ですが、使用してどういう症状になるのかという記述は本当に少ないですね。又、他の薬物(酒も含む)文字通り併用している場合も多く、ご飯とおかずに例える人もいます。 その薬物乱用者である山口葉子さんの著作に珍しく大麻単独で使用した場合の記述がありますが、 「ホントに楽になった。本も読めるし、音楽もラクに聴けるし、「ア・タ・リ・マ・エ」の世界に振り回されないですむ。つまらないことにいちいち腹を立てないですむ。わーい、マリファナはいーい!!十八才の夏。」 こういう風に言う人は少ないけれど、貴重ですよね。
しかし2ヶ月後には覚醒剤に再びはまります。 もしも、大麻の少量個人使用の非犯罪化がされていた社会なら、彼女は大麻に留まっていた可能性は非常に強いと思います。大麻使用が薬物乱用という「重大犯罪」であるという刷り込みがされている社会だからこそ若者は薬物乱用から抜け出せないのではと言えないでしょうか。 つまり、「人間やめますか」とダメ出しするのは逆効果であって自己嫌悪においやり、又クスリに手を出さざるを得なくなる。と私は考えます。それがマリファナでも覚醒剤でもです。 山口さんの「もう一度笑ってよ」という著作は、マリファナ使用の後「今日一日の覚醒剤を考える――それがすべてだった。」という記述が続きます。 多くの薬物乱用者が抜け出したいと言う思いを抱いていると思いますが、しかし、現在のダルクを初めとする自助グループでは当然マリファナ使用は許されない。しかし、それが非犯罪化された社会であるなら状況は随分違ってくるのではないかと思います。 |