NHKの問題点 投稿者:フロッガー 投稿日:2009/10/12(Mon) 22:09  No.5656   [返信]
一連の記事を見て、NHKというか、TVの問題点をまざまざと感じさせられました。ディレクターとの対話はとても興味深い。ディレクター氏本人はその世界にどっぷりつかっていて見えないのかもしれないけど。
番組はノンフィクションの体裁であるにもかかわらず、ディレクター氏の頭にはシナリオがあるようだ。彼は、なぜ若者が大麻をやるか知りたいといっているけど、知りたいのではなく自分でシナリオを作って、それに合う絵を組み合わせているだけではないか。不安な社会情勢が若者を大麻に駆り立てる、というようなステロタイプな(ニュースステーションか!)結論でまとめたいのがありありと見える。
視聴者にとってセンセーショナルで、かつ、そうであってほしい結論がまず先にあり、番組を作っている。それは真実の報道ではないのではないか。NHKにも視聴率をとるということが重要視されるようになって来ているというが、その弊害と思う。
綿密に取材している番組ももちろんあるが、以前に見たニュースでも漫漫画家さんのインタビュー番組でシナリオを勝手に作られていて取材拒否したというものもあったし、公共放送なのに面白ければよいというような風潮が蔓延してきている危惧を感じる。

若者が大麻で多く捕まっているのは、ここ最近は種業者からの芋づる逮捕が増えて見掛け上増えたことや、世界的な大麻規制緩和の流れとの連動、などの要因も大きいだろう。
また、若者というのはいつの時代も冒険心が強く、遵法意識を超えてしまうことがある。今日に始まったことではないし、そのアグレッシブさというのは生物としての人類にとって必要なことであり、いたずらにそれをスポイルするのが良いのか?民族を去勢するようなものではないか?
昔の日本の村社会には若衆宿という若者たちの社会があり、大人社会からも尊重されていたという。荒ぶる若者を大人たちがただ押さえつけることがよいのか。そのパワーを破壊的な方向ではなく、新しいものを生み出すように導いていくべきではないのか。薬物に関しても、ここから先は引き返せないぞ、ということを教えるのが大人じゃないのか?

大きな視点で物事を見ていくべきだと思う。