Re:[572] 弁護士について 投稿者:フクジロ 投稿日:2005/10/24(Mon) 21:00  No.573   [返信]
ponさん、こんにちは。あいにく専門的な知識はないのですが、宜しければお話を確認させて下さい。

> 保釈金の戻りから残りの弁護士費用(全80のうちの30)を差し引いて振込むと弁護士が言ってます。

というと、残り30万は未払いだったのですね。ならば50が「着手金」、残金は「報酬金」という事だと思われますが。まず、契約はどのような取決めでしたか?
報酬金は、例えば刑事事件なら「執行猶予がとれたら」いくら、民事なら「慰謝料がどれだけ取れれば(それに応じて)」いくら、のように契約時に話合って決められるものですが、例えば大麻・薬物事案で所持や栽培の事実が明らかな場合、まず無罪になる事は殆どあり得ないので、「執行猶予が取れたら」とか、それも難しそうなら「判決がどのくらいの程度で済めば」とか、弁護士から具体的に提案がある筈です。

もし契約時にそのような明確な取決めが無かったか、ひどく「満足できる結果なら」など曖昧な事しか云われていなかったら問題です。ちゃんと訊かなかった依頼人の落ち度ではあっても、素人が知らなくても当然なので、それにつけこむような契約をされたなら、かなり悪どい弁護士です。
また、ponさんの場合は確実に執行猶予が取れるケースと思われるのに「猶予が付いたら」という契約だったなら、それも悪どい気がします。それでも一応報酬金額は決めるでしょうから、だったらもっと、かなり安くて十分と感じます。

> 今の状態から費用に対する話し合いとかできるんでしょうか・・

仮に高すぎでも、ちゃんと説明された上で応じてしまったのなら、手遅れかもしれませんので、契約書を確認しながらよく思い出してみて下さい。契約内容やそうした経緯によっては、談判できる余地があるかもしれません。

> 弁護の材料にするからといわれて弁護士に提出したものがあります。なのに全く弁護の足しにしてくれませんでした。

このような不満については、きちんと理由を訪ねてみるべきです。「出しても無駄」「出さなくても済むと思った」など、必ずや理由(弁明?)がある筈ですから、仮にさほど不満でなくても、状況をよく把握するために疑問点は訊いておいた方がいいです。
ですが、そのように答えが用意されている筈ですから、この理由で残金の交渉をするのは難しいかもしれませんね…。しかし、いずれにせよ不満を感じている事ははっきり伝えましょう。

> また弁護士が保釈金の戻りを被告人に返さないで一定の期間経ってしまうと罰せられるとかあるんでしょうか?

そうなれば、もはや一般的な犯罪のレベルと思いますよ…

ponさん、弁護士とは既に活発に交渉や話合いをされている状況なんでしょうか? そうでなかったら、まずは積極的に話合いを持ち掛けることが大事と思います。甘くみられていても、それによって相手も多少譲るかもしれないし。また、どう考えても不当だと感じて、それでも埒が明かないか、問題がこじれて深刻になってしまったら(なりそうなら)、その弁護士が所属する弁護士会へ問合せて話を聞いてもらうとよいと思います。また、何が何だか話が解らなくなったら、「じゃ、弁護士会へ訊いてみますから」とか云ってみれば、相手も慌てて説明し直すかもしれませんし。

今更ですが、本当にponさんの件、私選を依頼してしまった以上は報酬金も取られるのは致し方ないとしても、初犯で所持1g未満なら、国選でも必ずや執行猶予は付いた筈で、私選であっても30+30、いくら高めでも35+30以上払うなんて馬鹿げている…!
いえ、高額を払わされたり、ひどい手抜きの話なども沢山聞きましたので、ponさんのような例は残念ながら珍しくないようです。そのためにも、とにかく不満はきちんと伝え、十分に話合ってほしいです。頑張って下さいね。