刑量と健康被害を単純に結びつけるのはおかしい 投稿者:zzz... 投稿日:2006/09/12(Tue) 16:52  No.989   [返信]
>A.同センターのサイトに記載のある、大麻を所持しているだけでも死刑や無期懲役の国は、シンガポールの他、マレーシアでは200g以上の所持は死刑、ベトナムでは大量に貯蔵していた場合に死刑か無期懲役。


この記述には誤りがあるのでは? また、刑量と健康被害を単純に結びつけるのはおかしいのでは?

シンガポールでの死刑は500グラム以上の所持の場合です。マレーシアやベトナムにおいても同様ですが、いずれも単なる個人使用目的の所持とは違います。

http://www.webehigh.com/city/detail.php?CITYID=Singapore

つまり、販売目的に対して厳罰でのぞむということであって、大麻の健康被害が大きいからという理由ではありません。販売目的では、日本以上に重い刑量を定めている国は、イギリスなどをはじめたくさんあります。

これは、おそらく、多量に大麻を販売している密売人の場合、ハードドラッグも一緒に扱っている可能性が高いことが理由だと思われます。とりわけ、東南アジアにおいては、ゴールデントライアングルの存在と、かつてのアヘン戦争の記憶が残っていること、さらに、政情がかならずしも安定していないために統治者が自分の力を誇示する傾向があること、アメリカとの関係を重視していること、などが大きく影響しているのではないか。

いずれにしても、大麻の健康被害という文脈で、重い刑量を科している国があるという話を持ち出して健康被害を説得しようとするのは詭弁です。もし、そうしたいのなら、健康被害が少ないとして刑量を引き下げている国(たくさんある)の例もあげて、その政策が誤っていることを示すべきだ、と思いますが。