From Hempire Cafe

カナビスと精神病には

遺伝子が介在している

Source: New Zealand Herald Pub date: 29th April 2005
Subj: Cannabis study finds gene linked to psychosis
Author: Monique Devereux
Web: http://www.thehempire.com/index.php/cannabis/news/
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カナビスを使っているティーンエイジャーは、大半の場合ほとんどリスクになることはないが、遺伝子に問題のある一部の人は成人してから精神病に極めてなりやすい、という研究が発表された。

問題が起こるのは遺伝子的な脆弱性を抱えている成人で、脳がまだ発達中の若年の時期にカナビスを使った場合で、研究者たちは、「使用してすぐにではなく、少し時間が経って青年期までには発症する」 と注意を呼びかけている。

これは、この分野では世界的に有名なニュージーランドのオタゴ大学の調査によるもので、デニディン生まれの1000人について30年間にわたって追跡調査をしている。

結論によると、カナビスと精神病発症の関係は、特定の遺伝子の配列に依存している。しかし、そうした配列の人でも、カナビスに関連した精神症的な症状が出てくるのは全体の15%だけで、未成年期にカナビスを使っていた場合に限られる。

このほかにも、カナビスと精神症状の関連を明らかにした研究もいくつかあるが、オタゴ大学とロンドンのキングス・カレッジ、ウイスコンシン大学が共同で行ったこの研究は、特定の遺伝子にピンポイントで迫ったものとして一歩先を行っている。

オタゴ大学の調査は、デニィデン健康と発達に関する多分野協力研究の一環として実施されているもので、803人の被験者を対象に、13才、15才、18才のそれぞれの時期にカナビスの使用状況を聞き取り調査している。

18才の時点では、27%の人が、少なくとも月一回、中には毎日はカナビスを使っていた。そして26才になった時点では、全体の3%が何らかの精神病の症状がみられ、そのうち1%が統合失調症で、2%がもう少し軽い状態だった。

研究では、精神病を 「過去1年間に1ヶ月以上にわたり、幻覚や妄想、喜びの感情の喪失、日常生活での無気力、混乱した行動、などが常時みられる状態」 と定義している。また、研究者たちは、803人の被験者ばかりではなく、家族や友人に対しても聞き取り調査をしている。

そうした定義にあてはめてみると、ティーンエイジョーの時にカナビスを使っている人で、精神病になるのは率は8%だが、カナビスに脆弱な遺伝子を持っている人を限ってみれば15%になる。

遺伝子はCOMTと呼ばれているもので、誰でも2個がペアになっている。それぞれは両親から1つずつ遺伝してくるが、組み合わせとすれば3種類ある。カナビスに脆弱性のある組み合わせはそのうちの1つで、全体の25%の人が持っている。

研究者の一人でオダゴ大学のリッチー・ポールトン助教授は、少数の一部の人たちにとっては、この発見が重要な意味を持っていると語っている。

「リスクが確実に増えるということを示しているわけですが、それが、発達の特別な時期にカナビスを使っていたごく少数の人に限られているということです。」

この発見については、大げさに警告を出すほどのことではなく、「カナビスが極めて危険だとか、あるいは逆に安全だとか、極端な見方をするべきではありません。事実はどちらも支持していません。どちらか一方だけを喧伝しようとする人は、結果的に、若者たちに危害を加えてしまうことになります。」

彼は、社会全体からすれば、カナビスに関連した精神病は、重大な健康リスクとはいえない、と語っている。