From Hempire Cafe

両親の破綻が子供をカナビスに向かわせる

配偶者が3回以上変わるとリスクが2倍以上に

Source: EurekaAlert.org
Pub date: 4 April 2006
Subj: Teens turn to pot after parental bust-ups
Web: http://www.thehempire.com/index.php/
cannabis/news/teens_turn_to_pot_after_parental_bust_ups


両親の離別のショックに加え、新しいパートナーの出現が、子供たちを知らず知らずのうちにカナビスへと追いやっている。

オーストラリアのクイーンズランド大学が実施した研究で、2001年から2004年にかけてブリスベーンの21才以下の子供をもつ離婚経験のある3008人の母親を調査したところ、子供のカナビスの使用と結婚の破綻には相関関係があることが示された。

「われわれの調査によれば、子供が幼児期または思春期の初期に母親の配偶者が3回以上変わった場合、カナビスを使い始めるリスクが2倍以上になることがわかりました。」 「配偶者を頻繁に変えることは、リスクを拡大し、カナビスの開始時期を早めると予想することができます」 と、この研究の中心人物でクイーズランド大学市民健康学科のレザ・ハヤトバックッハ博士は語っている。

また、博士によると、若者のおよそ半数がいずれかの時期にカナビスを始めるようになるが、15才以前に開始するのは4分の1にのぼる。しかし、両親の離婚などを経験していない5才から14才までも子供たちに関しては、カナビスを使ったという報告は余りないという。

博士は、現在、疫学の学位を求めてこの研究に取り組んでいるが、子供がいつカナビスをはじめてどの程度頻繁に使っているかを母親と子供自身に聞きながら調査をすすめていると語っている。

今回の研究の結果は、国際疫学ジャーナル (International Journal of Epidemiology) の先月号に掲載されている。共著者には、クイーンズランド大学の妊婦研究の創始者であるジェーク・ナジマン教授、市民健康学科フェローのコンラッド・ジャムロジック教授、アブドラ・マヌ博士、ゲイル・ウイリアム教授、ロサ・アラティ博士が名を連ねている。

この研究が実施されたクイーズランド大学の妊婦に関する研究は、世界でも最も息の長い健康調査として知られ、1981年の開始以来、これまでに7223人の妊婦の健康や社会状況調査が行われている。この大学の研究者たちは、家族の成長の社会的・感情的・医学的な諸問題に関する情報を提供し続けている。

現在では、子供のドラッグ使用を防止するために、学校でのドラッグ・テストや売買の取締強化などが行われているが、そのような方法はほとんど効果がないことがわかっている。(麻薬取締局長官に冷たい視線

今回の研究からも明らかなように、子供にとっては、ドラッグ・テストの脅しよりも両親の離婚のショックのほうがはるかに大きなストレスになっている。子供にドラッグを使わせないようにするには、入手や使いにくくすることよりも、まず、使いたいという気が起こらないような人間関係や環境を整えることを基本に据えなければならない。