Weekly News

2006年6月8日


ACLU、アラスカのカナビス再犯罪化法に訴訟で対抗
南ダコタ、秋の選挙で医療カナビス条例案を住民投票
NORMLニュージャージ支部、休眠中の医療カナビス州法を訴える



●ACLU、アラスカのカナビス再犯罪化法に訴訟で対抗
2006年6月8日 - アメリカ・アラスカ州ジュノー発

今週、
アメリカ自由人権協会 (ACLU)アラスカ支部は、プライベータな個人の家の中でも少量のカナビスを所持することを犯罪化した新しい州法の執行を阻止するために上級裁判所に訴状を提出した。この 法律 は先週、知事の署名で発効したもので、4オンスを越えるカナビスの所持を懲役1年以下の軽犯罪と規定している。それ以上の所持については現行でも重罪となっている。

ACLAの訴状では、新しい法律が 「人々のプライバシーの権利は認められており、侵害されることがあってはならない」 とするアラスカ州憲法のプライバシー条項に違反しており、憲法違反にあたると訴えている。1975年には、アラスカ州最高裁判所は、ラビンvs州政府 裁判で、個人の家でのカナビスの所持と使用もこの憲法条項の範囲内に含まれると裁定している。また、この判決では、個人のカナビス所持の限度量を4オンスまでと規定している。

アラスカ最高裁判所は、2004年にも、ラビン判決を 再確認 する決定を行っている。

今回の訴状では、「たとえ少量であっても、家庭内におけるカナビスの使用や所持に対して刑事責任を科そうとするカナビス禁止法は・・・アラスカ人の基本権利であるプライバシーを侵害している」 とし、法の執行を即時に停止させる命令を下して、最終的には、この法律が憲法違反のあたると裁定することを求めている。

For more information, please contact Keith Stroup, NORML Legal Counsel, at (202) 483-5500.

To read the ACLU's complaint online, please visit: http://www.aclu.org/drugpolicy/decrim/25779prs20060605.html

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6923


●南ダコタ、秋の選挙で医療カナビス条例案を住民投票
2006年6月8日 - アメリカ・南ダコタ州ピア発

南ダコタ州の選挙管理当局は、2006年11月に行われる中間選挙において、公認医療カナビス患者が州刑法の対象から免除されることを求めた住民投票を実施することを正式に発表した。

条例案4号 と呼ばれるイニシアティブは、南ダコタ・セーフ・アクセス が発起したもので、州に認可された患者は医療目的で6本の栽培と1オンスのカナビスを所持することができるとしている。認可には、カナビスの使用を奨めた医師の書類を所持し、州保健局への登録が必要となる。また、無登録であったり、州法が認めた量を越えてカナビスを所持した場合でも、裁判を通して医療の必要性を訴える 「積極的抗弁」 をする機会が保証される、という案になっている。

現在では、アラスカ、カリフォルニア、コロラド、ハワイ、メイン、モンタナ、ネバダ、オレゴン、ロードアイランド、バーモント、ワシントン、の 11州 で同様な法律が施行されているが、このうち8州が住民投票で州法が成立している。

2002年にルーカス・オルガニゼーションが行った州の有権者に対する世論調査では、南ダコタ住民の64%が、医師の奨めがあれば患者が医療カナビスを使えるようにすることを支持している。

For more information, please visit South Dakotans for Medical Marijuana at: http://www.sdmedicalmarijuana.org

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=696924


●NORMLニュージャージ支部、休眠中の医療カナビス州法を訴える
2006年6月8日 - アメリカ・ニュージャジー州トレイトン発

NORMLニュージャージ支部 は、今週、州保健局を相手に1981年に制定された州法の執行しなかった責任を確認する訴状を上級裁判所に提出した。「危険規制薬物の医療研究法」 と呼ばれる休眠中のこの州法では、ニュージャージ保健省が医療研究のために患者を認定する検討委員を任命し、認定患者に対して医療目的でカナビスを利用できるようにすることを求めている。

執行命令をめぐるこの訴訟では、「危険規制薬物の医療研究法は、深刻な病気に苦しむ人が、連邦のカナビス研究の一環として、症状緩和のために合法的にカナビスを利用できる唯一の方法だったが・・・当局がニュージャージー患者を認定する検討委員の専任を行わなかったために、ニュージャージー州では患者が合法的に医療カナビスを利用することができず・・・法律の趣旨に明らかに反している」 と述べている。

訴状は、ニュージャージー上院健康福祉委員会で行われる 上院法案88号 の公聴会の前日に住民側から提出されたもので、この法案は 「ニュージャージー・コンパッショネート医療カナビス法」 と呼ばれている。公聴会には、多発性硬化症の治療にカナビスを利用しているトークショーのホスト、モンテル・ウイリアムズや 「マリファナの神話と真実」 の著者の一人で、NORML評議委員もつとめる ジョン・モルガン などが法案に賛成する証言をすることになっている。また、NORMLのシニア政策アナリスト、ポール・アルメンターノも委員会に書面による証言を提出している。

この上院88号法案が成立すれば、カナビスの医療使用を認とめられた患者は、逮捕や起訴や財産の没収などの州の刑事罰の対象にならなくなる。

各種の世論調査では、ニュージャージー有権者の80%以上がこの法案を支持している。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500

The Coalition for Medical Marijuana New Jersey at: http://www.cmmnj.org/.
Copies of Armentano's testimony to the New Jersey legislature are available online at: http://norml.org/index.cfm?Group_ID=6920  (

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6925