カナダ

世界初の医療カナビス展示会


第16回国際エイズ・カンファレンス

Source: CNW Telbec
Pub date: 11 Aug 2006
Subj: First Medical Marijuana Exhibit at the XVI International AIDS Conference:
Canada Leads the Way
http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=11594


今週、カナダのトロントで開催される第16回国際エイズ・カンファレンスに併せて、カナビスの医療利用についての展示会が初めて行われる。医療カナビスの展示会は、カンファレンスが始まって以来初めてのことで、今では、エイズやHIVとともに生きる多くの人たちにとってカナビスが治療上の重要な一部になっていることを反映している。

「カナビスとエイズ/HIV」と題する展示会は、トロント・コンベンションセンターのグローバル・ビレッジで8月13日から18日まで開かれ、エイズやHIVの人たち、介護者、第一線の医療関係者、臨床医などを対象にして、最新の臨床エビデンス、法律情報、カナビスを医薬品として利用する上での実戦的な情報を提供することを目的としている。

展示会は、カナダ・エイズ協会(CAS)とカナサット製薬の出資で運営されている医療マリファナ情報センター(MMIRC)の共催で行われる。双方の組織とも、カナビスを医薬品として利用しているエイズやHIVの人たちが合法的にカナビスを入手できるようにして、さらに治療法を選択する上で役に立つ最新の科学情報を学べるようにしなければならないと考えている。

カナダは、医療カナビスに進歩的な政策をとって世界をリードしている。連邦の医療カナビス・アクセス規則(Marihuana Medical Access Regulations, MMAR)では、カナビスを医薬品として利用しているエイズやHIVに人たちに対して、カナビスを合法的に使う権利があることを知らせなければならないことになっている。

カナダ・エイズ協会では、2006年6月に、エイズやHIVの人たちのカナビス治療について「みんな権利、みんなの選択」というレポートを発表しているが、その中で、医療カナビスを合法的に入手する際の障害を取り上げ、そうした障害を克服するための提案をしている。提案リストの上位には、医療カナビス・アクセス規則プログラムについての認識拡大、医師の教育の必要性が上げられている。

「カナダ中のエイズやHIVの患者さんへのコンサルタント事業を通じて、実際に治療にカナビスを利用している人のうち法的な承認を得ているのは4分の1しかいないことがわかりました」 とカナダ・エイズ協会のリン・ベルアイル・プロジェクトコンサルタントは言う。「カナビスを治療に利用している大多数の患者さんは今だ非合法な供給源に頼っています。このことで、患者さんたちはブラック・マーケットに潜在する取引リスクに晒されることになっているのです。」

MMIRCのヒラリー・ブラック広報官は、「展示会では、患者さんや介護者のみなさんにカナビスの医療利用についての最新の臨床エビデンスを提供していますが、その一方では、この問題を世界中のエイズ/HIVコミュニティにも知らせることが非常に重要だと感じています。医薬品のこの重要フロンティアで世界の先頭を行くカナダの進展をお見せできることはとても光栄です」 と語っている。


カナダ・エイズ協会
カナダ・エイズ協会は、カナダ各地の125以上のエイズ・コミュニテイが連携した全国連合体で、社会のあらゆる階層の人々に対して、エイズ/HIVの関心を高め、エイズとHIVの人たちとともに暮らすコミュニティを豊かなものにすることを目指している。

医療カナビス情報センター  (MMIRC)
医療カナビス情報センターは、患者さんや介護者および医療関係者のみなさんに、医薬品としてのカナビスについて最新の科学情報源を提供するために、カナサット製薬の資金で設立され、運営されている。

さらに詳しい情報
Hilary Black, Director Communications, Medical Marijuana Information Resource Centre
Tel:(416) 703-2449 ext 245, Cell: (647) 887-3760, hilary@medicalmarijunainformation.com;
Holly Wagg, Director of Marketing and Communications, Canadian AIDS Society
Tel: (613) 230-3580 ext 125, Cell: (613) 875-3580, hollyw@cdnaids.ca

国際エイズ会議が開会 患者初報告から25年
【ワシントン13日共同】エイズ対策にかかわる世界の専門家や政府関係者らが一堂に会する第16回国際エイズ会議が13日、カナダのトロントで始まった。今年は初のエイズ患者が米国で報告されてから25年に当たる。

18日までの6日間の日程で、クリントン前米大統領をはじめ170カ国以上から専門家や学者および政府高官約2万4000人が参加する見通し。約4500件の研究発表が予定され、必要なすべての人が薬や予防のための知識や手段を入手できるようにする方策を話し合う。

(去年までに、世界では2500万人がエイズで死亡し、約4000万人がエイズウィルスに感染。患者の中で治療を受けている人の割合は20%のみ。)

カナサット製薬
カナダ、カナビス医薬品をめざすカナサット製薬  (060406)

カナダ・医療カナビス・アクセス規則  (Marihuana Medical Access Regulations, MMAR)
カナダ保険省 カナビスの医療利用について  (患者向け情報、医療関係者向け情報、利用者数、提供カナビスの品質情報など多数掲載)