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2007年1月4日


オランダ南部の都市がコーヒーショップの店舗増設を計画
カリフォルニア州、カナビスによる年間税収数十億ドルを取損う
ハワイ、医療カナビス認定患者が22%減少



●オランダ南部の都市がコーヒーショップの店舗増設を計画
2007年1月4日 - オランダ・テルヌーセン発

報道によれば、ベルギーとの国境にあるオランダの南西部のテルヌーセン市当局は、カナビスのバッズやハシシの販売を認とめた小型のコーヒーショップのライセンスをオークションで販売する計画を検討している。

地元紙によると、市に現在あるコーヒーショップには、毎日2000〜3000人ものお客さんが訪れるが、その多くがベルギーやフランスからやって来る。そのために交通混雑で、地元住民は、自動車の駐車スペースを確保するために費用がかさみ不便を強いられている。地元の労働党市会議員によると、コーヒーショップの許可で地元に新しい雇用が生み出され、同時に、不便を被っている地元住民のために公共施設整備に多額の財政投資をして補うことができる、としている。

オランダの他の国境の都市も「ドラッグ・ツーリズム」が問題となっている。オランダでは、カナビスの販売は法律的には違法になっているが、ライセンスされたコーヒーショップの場合は黙認されている。



●カリフォルニア州、カナビスによる年間税収数十億ドルを取損う
2007年1月4日 - アメリカ・カリフォルニア州オークランド発

カリフォルニア州オークランドの非優先化Z条例監視委員会は、「
オークランドにおけるカナビス経済の歳入と税金」と題する新しい報告書を発表した。それによると、カリフォルニア州民は、毎年、8億7000万〜20億ドルを医療カナビスに支出しているが、連邦法の規定のために、収集できるはずの州の売上税7000万〜1億2000万ドルの大半を失う結果となっている。

現在は、税金を支払っているのは、200軒余りのディスペンサリーと協同組合などほんの一部に過ぎない。医療カナビス売上げの大半は、連邦の追訴を恐れて、伝票や帳簿への記載が行われていない。しかし、オークランド市を始めとして、医療カナビスをディスペンサリーを通じてライセンスで規制管理しようとする自治体が増えてきている。連邦当局は依然として、ディスペンサリーを犯罪店舗とみなしているが、ディスペンサリーの大半は、他の合法ビジネスと同じように地域の規制に合法的に従っている。

オークランド市の事業税当局によると、市の医療カナビス・ディスペンサリーからの2004事業年度の歳入は2600万ドルになっている。2005年には2軒のディスペンサリーを残して他が全て閉鎖されたために歳入が落ち込んだが、今年度は2軒のクラブが新たに認められてオープンしたこともあり、再び歳入が上昇することが期待されている。

オークランドのカナビス・クラブは、ライセンス料として年に2万ドルを支払うほか、事業税として収入の0.1%を納めることになっている。オークランド市の得る歳入は、年間で6400万ドルを越えると見込まれている。

さらにまた、多くのディスペンサリーは、多額の給与所得税も州に支払っている。例えば、モデスト市にあったディスペンサリー、カリフォルニア・ヘルスケア・コレクティブでは、連邦麻薬局によって閉鎖される以前には、四半期で、連邦には9万3000ドルの一括給与所得税と、州には2万5000ドルの源泉徴収税のほか、毎月5万〜6万ドルの売上税を州に支払っていた。ディスペンサリーの閉鎖によって年間100万ドルを越す税収が社会から奪われた計算になる。

報告書では、15万〜35万人のカリフォルニア州民が医療カナビス患者の認定を受けていると推計している。この数は、州の全カナビス・ユーザーのおよそ10%に相当している。カリフォルニアNORML によると、現在、州民全体では年間60億ドルがカナビスに消費されており、もし、大人のカナビス使用を合法化して規制・管理・課税すれば年間15億〜25億ドルの税収になるとしている。



●ハワイ、医療カナビス認定患者が22%減少
2007年1月4日 - アメリカ・ハワイ州ホノルル発

ハワイ州では、2000年に医療カナビスが州法で認められてから患者数は急激に増加していたが、昨年、登録者数は急激に落ち込んだ。州の医療カナビス・プログラムを運営している 
公安局麻薬取締局 のキース・カミタ局長によると、過去10ヶ月間に認定患者数は22%減少した。

ドラッグ・ポリシー・フォーラム のパメラ・リクティ代表は、患者数が減った原因についてはよくわからないとしながらも、患者を認定する医師が少ないために認証を受けることが困難なせいではないか、と語っている。リクティ・グループは、州議会に対して、プログラムの実施主体を、公安局の取締当局から、深刻な患者さんたちを扱うにふさわしい保健局に変更するようにロビー活動を続けているが、この変更が実現すれば、もっと多くの患者さんがプログラムを利用する気になり、認証を頼まれる医師の側の不安も和らぐはずだ、としている。

ハワイでは、現在、2000人以上の患者さんが医療カナビスの登録を受けているが、その半数以上が最も大きいハワイ島に住む住人で占められている。伝えられているところによると、ハワイ島の登録患者の半数以上にあたる879人は、たった一人の医師から認証を受けている。認定された患者は、3本までに成熟した植物と4本までの未成熟植物、さらに、各々の成熟した植物については、利用可能な部分を1オンスまで所持することが認められている。また、登録は1年毎に更新する必要がある。

For more information on medical marijuana in Hawaii, contact the Drug Policy Forum of Hawaii @ http://www.dpfhi.org/

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7141