オランダ

ヘロイン・ジャンキーが高齢化

Source: Radio Netherlands Worldwide
Pub date: June 20, 2007
Subj: Heroin junkies dying out
Author: Georg Schreuder Hes
http://www.radionetherlands.nl/pr/pr070620


オランダでは、ヘロイン注射は時代遅れになりつつある。若者たちは、ヘロインの使用がかっこ悪いこと思っているからだ。オランダ精神衛生&中毒研究所の報告によると、オランダのヘロイン中毒者は1万4000人で、高齢化が進み若者は6%しかいない。

研究所の広報官は、「このままの状態が続けば、オランダにはヘロイン・ジャンキーが一人もいなくなるかもしれない」 と語っている。いっぽう最近では、カナビス、コカイン、エクスタシーの使用率にはあまり変化なく、ヨーロッパのドラッグ乱用国リストでは下の方に定着している。

オランダではもともとヘロイン・ユーザーは少なかったが、ヘロイン中毒を健康被害とみなす注射針交換・メタドン支給プログラムでヘロイン・ジャンキーを確実に捕捉してケアする一方で、コーヒーショップでのソフトドラッグとハードドラッグの分離政策で若者のヘロイン離れを促して、ドラッグ全体をコントロールしてきた。こうした結果がヘロイン・ジャンキーの高齢化につながっている。


The Report on the Drug Situation in the Netherlands 2006


オランダのドラッグ問題対処法  (2007.8.15)

オランダのドラッグ政策が成功しているのと対称的に、イギリスでは若年層のヘロイン使用もあまり珍しくもなく、ドラッグ全体の使用率もオランダよりも高い。イギリスの政策は将来の展望に欠けており、大半の人が失敗しているとみなしている。


An Analysis of UK Drug Policy, 2007