カナビスが

統合失調症患者の認知機能を高める

Source: IACM-Bulletin
Pub date: September 16, 2007
Title: Schizophrenia and cognition
http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/
ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=253


オーストラリアの研究チームは、統合失調症患者における神経心理学的能力とカナビス使用の関係を調べるために、60人の統合失調症患者と17人の健康な被験者を対象に認知機能のパフォーマンスを測定した。統合失調症患者では、現在または過去にカナビスを使っている患者は44人で、カナビス経験のない患者16人になっている。

その結果、健康な被験者はどの認知テストにおいても統合失調症患者グループよりもパフォーマンスが良かったが、統合失調症患者グループ同士の比較では、現在および過去のカナビス使用依存者の大部分の患者が、未経験患者よりも精神運動速度で良好なパフォーマンスを示した。また、カナビス使用の頻度が高いほどパフォーマンスも高くなる傾向が見られた。

研究者たちは、「カナビスの使用が、統合失調症患者の認知機能を高めている」 と結論を書いている。

Source:  Coulston CM et al. Schizophr Res. 2007 Sep 6; [Electronic publication ahead of print]