オランダ

横ばいが定着したカナビスの効力

Source: Nis News Bulletin
Pub date: 8 July 2008
Dutch Cannabis Strength Stabilises at High Level
http://cannazine.co.uk/cannabis-news/europe/
dutch-cannabis-strength-stabilises-at-high-level.html


オランダ保健省の依頼でドラッグ状況をモニターしているトリンボス研究所の調査によると、オランダのカナビスの効力は依然として世界で最も強いが、活性成分のTHCは2004年を頂点としてそれ以降は増加していないことが明らかになった。

トリンボス研究所では、1999年からコーヒーショップで販売されているカナビスの効力の変化を追跡しているが、2004年にTHCの平均濃度が20.4%で最も高くなって以降は16〜17%周辺で落ち着くようになったとしている。


Nationale Drug Monitor Jaarbericht 2007  (Trinbos)


2008年にコーヒーショップで販売されているカナビス(バッズ)の平均THCは16.4%で、前年の2007年よりもわずかに0.4%増えている。これに対して、外国から輸入されたカナビスの平均THCは8.5%ほどで、オランダ産のほぼ半分になっている。

ハシシに関しては、オランダ産のネダーシの効力が再び増加する傾向をみせており、2008年の平均THCは27.6%にまで上昇している。これに対して、外国産のハシシは16.2%になっている。

しかしながら、トリンボス研究所では、カナビスの効力がオランダだけ特出していた時代はもはや過去のことで、イギリスの最近の研究では同じ程度のTHC濃度になっていることが示されていると指摘している。

2008年のコーヒーショップでのオランダ産バッズの価格は1グラム当たり7.7ユーロになっている。しかし、オランダ産のハシシは25.1ユーロで、外国産の8.1ユーロに比較しても3倍以上高くなっている。