オーストリア議会

カナビスの医療使用を認める法律を採択


Source: Norml Blog
Pub date: 13 July 2008
Austria Allows Cannabis For Medical Purposes
Author: Allen St. Pierre, NORML Executive Director
http://blog.norml.org/2008/07/13/austria-allows-cannabis-for-medical-purposes/


アメリカ政府当局は、盛んにカナビスには医療価値がなく医薬品としては受け入れられないと 言い張り続けている が、その主張を続けることはますます難しくなってきている。

すでに カナダ や アメリカの12州 では、衰弱が激しかったり、感覚障害の脅かされたり、あるいは深刻な疾患に苦しんでいたりする患者が医師の推薦でカナビスを合法的に所持して医療的に利用できるようになっているが、先週水曜日の夜、オーストリア議会 もその仲間に加わってきた。


【ウイーン発AFP】- オーストリア議会は、保健省のコントロール下でカナビスを医療及び科学研究目的で栽培することを認める新らしい法律を水曜の夜遅くに採択した。

この法律では、健康と食品安全を担当する機関であるAGESに対して、ドラッグとは分類されないカナビス植物のオーストリア内での独占的栽培権を与える内容になっている。

オーストリアの痛みの研究学会OeSGのミカエル・バッハ代表は、新しい法律を歓迎して、「どのような法律であれ、痛みの治療に役立つ新しい薬の開発や供給を可能にしてくれるものであれば喜んで受け入れます」 と語っている。

「ここ数年で、カナビスを使った薬を医療目的で利用することがますます増えてきています。」

オーストリアでは、カナビスの所持や販売は最高6か月の懲役になっている。

スイスでも、現在、治療と科学研究目的でカナビスやヘロインなどドラッグを利用できるようする国民投票の実施を求めた署名活動が行われている。実施には5万人以上の署名が必要とされているが、それがクリアされれば今年の11月に投票が行われることになっている。

アメリカでも、11月にミシガン州で医療カナビスの住民投票が行われる可能性が残されているほか、今年は様々な理由で次のステップには進めなかったものの、ミネソタ、イリノイ、オハイオ、ウイスコンシン、ミズリーなどの州でも医療カナビス法を求める動きが勢いを増している。

ドイツ連邦議会下院、医療カナビス法案を審議  (2008.7.6)